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資料1-1 看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案(本文) (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00005.html |
出典情報 | 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第4回 8/6)《文部科学省》 |
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2-3.ブループリント
*別紙 Excel【資質・能力(学修目標・到達度・指導体制と委託の程度・ブループリント)】
カリキュラム、テスト設計、カバーする内容、各分野の重点度などの設計の参照となる「ブループリン
ト(設計図)」を別紙Excel【資質・能力(学修目標・到達度・指導体制と委託の程度・ブループリント)】
に示した。ブループリント作成には、第1段階「主要な知識とスキルの領域(すなわちコンピテンシー)の
特定」、第 2 段階「具体的な評価目標の明確化」、第 3 段階「目標に対処するための評価方法の決
定」、第 4 段階「各知識やスキルの領域にどれだけの重点を置くかを定める」の 4 段階が含まれる1)。
コンピテンシー基盤型教育の考え方では、学修評価は継続的に改善しながら用いられるシステム2)
という位置であり、コンピテンス領域の設定、コンピテンスに従ったブループリントの明示、一貫性や平
衡性ある評価(反復評価、異なる場や状況での評価において同様の結果が得られる)の内容や方法や
プロセスの設計図が必要 3)である。
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、「第1・4 階層の資質・能力」と「第2階層の学修目
標」に対して、大規模調査で得られたメッセージデータを紐づけた。収集されたメッセージデータの全
体において、どの資質・能力に対してどの程度言及されたか、その比率を計算し、どれだけの重点を置
くのか、主要な要素は何かを定義することを方針とし、ブループリントが作成された。
別紙 Excel は「第1・4 階層の資質・能力」「第2階層の学修目標」「第2・3階層の各資質・能力の構
成要素」「全体の資質・能力を1000とした時の第 1 階層、第2階層、第3階層に対する比率」「卒業時
点・各領域実習前時点の到達度」「臨地実習時点の指導体制と委託の程度」とすべて紐づいて示して
おり、これらはコンピテンシー基盤型カリキュラムにおけるカリキュラム設計、コンピテンシー基盤型教
育における学修目標・学修評価・教育内容に対応した学修方略を決定する際に活用できるものであ
る。
看護学士課程の教育機関が、教学マネジメント指針に基づき、教育課程の体系的な編成、学修成果
の選定、教育課程の改善・向上、定期的な点検・評価の実施と改善を実施する際には、活用することが
期待される注釈1)。
注釈1)ブループリントは単位計算、重みづけ、アウトカムの設定での活用、教育内容はコンテンツの網羅性や科目の確
認などスコープの検討での活用なども想定できる。看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、看護職の
態度・価値観となる GE・LL・PR がブループリント上多く抽出されており、対象を全人的に理解し、専門職として
看護を提供する、生涯学習能力を基盤に向上し続けることが示されている。また、PS・CS・CM・QS・IT は、教
育内容が多く含まれていること、ケアの質向上・維持など全体への浸透もあるため、教育内容とともにカリキュラ
ム全体の設計を検討する必要がある。
【引用文献】
1)
Raymond, M. R., & Grande, J. P. (2019). A practical guide to test blueprinting. Medical
teacher, 41(8), 854-861. https://doi.org/10.1080/0142159X.2019.1595556
2)
Hamdy, H. (2006). Blueprinting for the assessment of health care professionals. The
clinical teacher, 3(3), 175-179.
3)
大西弘高. (2017). 学習者評価とコンピテンシー基盤型教育. 医療職の能力開発, 4, 21-28.
2-4.教育内容【別表】
*別紙 Excel【教育内容(別表)】
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、看護師の基本的資質・能力に関する細目をまと
め、別紙 Excel【別表】として示した。これは、看護師として求められる基本的な資質・能力を身につけ
るうえで、必要な教育内容となる知識やスキルに関して、コンピテンシー、アウトカム、業務、実践、評価
と紐づけ、具体的な教育内容として示したものである。なお、コンテンツ(教育内容)基盤型教育とコン
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*別紙 Excel【資質・能力(学修目標・到達度・指導体制と委託の程度・ブループリント)】
カリキュラム、テスト設計、カバーする内容、各分野の重点度などの設計の参照となる「ブループリン
ト(設計図)」を別紙Excel【資質・能力(学修目標・到達度・指導体制と委託の程度・ブループリント)】
に示した。ブループリント作成には、第1段階「主要な知識とスキルの領域(すなわちコンピテンシー)の
特定」、第 2 段階「具体的な評価目標の明確化」、第 3 段階「目標に対処するための評価方法の決
定」、第 4 段階「各知識やスキルの領域にどれだけの重点を置くかを定める」の 4 段階が含まれる1)。
コンピテンシー基盤型教育の考え方では、学修評価は継続的に改善しながら用いられるシステム2)
という位置であり、コンピテンス領域の設定、コンピテンスに従ったブループリントの明示、一貫性や平
衡性ある評価(反復評価、異なる場や状況での評価において同様の結果が得られる)の内容や方法や
プロセスの設計図が必要 3)である。
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、「第1・4 階層の資質・能力」と「第2階層の学修目
標」に対して、大規模調査で得られたメッセージデータを紐づけた。収集されたメッセージデータの全
体において、どの資質・能力に対してどの程度言及されたか、その比率を計算し、どれだけの重点を置
くのか、主要な要素は何かを定義することを方針とし、ブループリントが作成された。
別紙 Excel は「第1・4 階層の資質・能力」「第2階層の学修目標」「第2・3階層の各資質・能力の構
成要素」「全体の資質・能力を1000とした時の第 1 階層、第2階層、第3階層に対する比率」「卒業時
点・各領域実習前時点の到達度」「臨地実習時点の指導体制と委託の程度」とすべて紐づいて示して
おり、これらはコンピテンシー基盤型カリキュラムにおけるカリキュラム設計、コンピテンシー基盤型教
育における学修目標・学修評価・教育内容に対応した学修方略を決定する際に活用できるものであ
る。
看護学士課程の教育機関が、教学マネジメント指針に基づき、教育課程の体系的な編成、学修成果
の選定、教育課程の改善・向上、定期的な点検・評価の実施と改善を実施する際には、活用することが
期待される注釈1)。
注釈1)ブループリントは単位計算、重みづけ、アウトカムの設定での活用、教育内容はコンテンツの網羅性や科目の確
認などスコープの検討での活用なども想定できる。看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、看護職の
態度・価値観となる GE・LL・PR がブループリント上多く抽出されており、対象を全人的に理解し、専門職として
看護を提供する、生涯学習能力を基盤に向上し続けることが示されている。また、PS・CS・CM・QS・IT は、教
育内容が多く含まれていること、ケアの質向上・維持など全体への浸透もあるため、教育内容とともにカリキュラ
ム全体の設計を検討する必要がある。
【引用文献】
1)
Raymond, M. R., & Grande, J. P. (2019). A practical guide to test blueprinting. Medical
teacher, 41(8), 854-861. https://doi.org/10.1080/0142159X.2019.1595556
2)
Hamdy, H. (2006). Blueprinting for the assessment of health care professionals. The
clinical teacher, 3(3), 175-179.
3)
大西弘高. (2017). 学習者評価とコンピテンシー基盤型教育. 医療職の能力開発, 4, 21-28.
2-4.教育内容【別表】
*別紙 Excel【教育内容(別表)】
看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案では、看護師の基本的資質・能力に関する細目をまと
め、別紙 Excel【別表】として示した。これは、看護師として求められる基本的な資質・能力を身につけ
るうえで、必要な教育内容となる知識やスキルに関して、コンピテンシー、アウトカム、業務、実践、評価
と紐づけ、具体的な教育内容として示したものである。なお、コンテンツ(教育内容)基盤型教育とコン
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