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資料1-1 看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案(本文) (18 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00005.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第4回 8/6)《文部科学省》
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提供の場は、今後更に多様化し拡大することが予測されるため、それにより求められる資質・能力も変
化すると考えられる。
さらに、本改訂は現状の法的・制度的根拠のもとで行われる。今後、関連法や制度改正に沿って、あ
るいは、一定の期間で資質・能力や教育内容の見直しをすることが必要である。
8-4.生涯学習への志向の醸成
人々の健康上のニーズの多様化・複雑化、医療技術の高度化、地域医療提供体制の構築、新興感
染症や大規模災害への対応など、看護師に求められる能力、役割は拡大しており、卒後の生涯学習に
て、能力の開発・維持・向上に取り組み続けることが不可欠である。学士課程の卒後教育としては、大
学院への進学、専門看護師やナースプラクティショナー等の高度実践看護師認定への志向をもつ卒
業生を輩出することが重要であり、将来の看護実践、看護教育の質向上に大きな意味がある。
基礎教育から卒後へのシームレスな教育を見据え、今回のモデル・コア・カリキュラムは、従来求めら
れている看護師教育の内容よりも充実した内容となった。大学院における高度実践看護師教育につな
がるような、高度な看護実践の基盤となる幅広い知識を獲得できるよう、特定行為研修の学修内容の
基盤部分の一部が含まれ、卒後教育や継続教育にも資する内容となっている。
各大学のカリキュラムがモデル・コア・カリキュラムに準拠しており、従来の看護師教育より充実した
教育内容であると客観的に評価される場合、特定行為指定研修機関がそのような大学教育の内容を
特定行為研修における共通科目の一部として認定されるよう検討がなされることが望ましい。いずれ
にせよ、客観的な評価の在り方については国が関係機関と連携して検討していく必要がある。

【引用文献】
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Ten Cate, O., Chen, H. C., Hoff, R. G., Peters, H., Bok, H., & van der Schaaf, M. (2015).
Curriculum development for the workplace using entrustable professional activities
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