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資料1-1 看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂案(本文) (55 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00005.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第4回 8/6)《文部科学省》
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②授業方法
看護学教育においては、ICT 技術の進歩と共に、2020 年の新型コロナ感染症拡大を契機とした遠
隔教育や教育方法の拡大を経て、様々な授業方法が取り入れられつつある。
伝統的な対面授業に加え、学生の主体的な学びを促進するオンデマンド型やリアルタイム型のオンラ
イン授業が多くの場で実施されている。また、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型授業によ
り、より柔軟で個別最適化された学修環境が提供されるようになった。さらに、講義受講型の学びから転
換を図り、学生の能動的な参加を促すアクティブラーニングの手法も積極的に取り入れられている 1)4)

。これらの方法は学修すべきコンピテンシーや、資質・能力、授業内の目標などに応じて柔軟に使い分

けや混合して使用されることが重要である。本稿ではそれらの授業方法と具体的な例について概説す
る。
1)対面授業
教育者と学修者が同じ物理的空間に集まり、直接対話や指導を行う伝統的な教育方法である。この
形式では、教育者は学修者の反応を直接観察し、個々の理解度に応じて教え方を調整することが可能
である。
また、学生もすぐに質問をしたり、フィードバックを受け取ったりすることができるため、双方向のコミ
ュニケーションが活発に行われる。さらに、対面授業ではグループワークや実験、ディスカッションなど、
学生同士の直接的な交流が可能となり、学修の深化と共にコミュニケーション能力の向上にも寄与する
授業方法である。
2)オンデマンド授業
学生が自分のペースで学修できるように、録画された講義や教材を提供する形式である。時間や場
所に縛られず、学生が必要なときにアクセスできるため、柔軟性が高い。自己主導型学修に適しており、
忙しいスケジュールを持つ学修者にとって非常に有効である。
録画された講義ビデオを配信し、学修者は何度でも再生して理解を深めることが可能となる。また、ダ
ウンロード可能な教材やスライドを提供することで、オフラインでも学修を続けられる。さらに、オンライン
フォーラムやディスカッションボードを通じて、学修者間、学修者と教育者との質疑応答が可能であり、
学生は自己主導型学修を行いながら、必要なサポートを受けることができる授業方法である。
3)リアルタイム授業
オンラインプラットフォームを利用して、リアルタイムで授業を行う形式である。オンライン会議ツール
などを用い、教師と学生が同時に参加することで、遠隔授業であっても、対面授業に近い体験が可能と
なる。即時のフィードバックやインタラクションが特徴である。
具体的には、リアルタイムのビデオ講義を行うことで、教育者がライブで授業を進め、学修者がその場
で質問や意見を述べることができる。また、チャット機能を用いることで、講義中でも気軽に質問を投稿
し、教師が即座に回答することができる。さらに、ブレイクアウトルームを活用して、小グループに分かれ
てのディスカッションを行うことで、学生同士の意見交換や共同作業を促進できる授業方法である。
4)ハイブリッド授業

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