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第2章 こどもの自殺の状況と対策 本文 (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsuhakusyo2024.html
出典情報 令和6年版自殺対策白書(10/29)《厚生労働省》
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第2章

●こどもの自殺の状況と対策

次に、2年分のデータであるため、あくま
で参考として、小中高生の自殺者急増期にお

の不和」が上位を占めるようになっている。
「学校問題」が上位を占めていた自殺者急

問題」や「健康問題」が上位となり、「学校
問題」に分類されるものを超える月もあっ

いる。文部科学省における分析でも同様であ
り、同分析では、新型コロナウイルス感染症

ける、自殺の原因・動機について月別にみた
ものが図表2-14である。男女ともに「家庭

た。
男性では、「学業不振」を超えて、3月か
ら5月まで、8月及び9月に「親子関係の不
和」や「家族からのしつけ・叱責」等が上位
となっていることが分かる。
女性では「学校問題」に分類されるものが
1位となる月はなくなり、1年を通じて「病
気 の 悩 み・ 影 響( う つ 病 )」 や「 病 気 の 悩
み・影響(その他の精神疾患)」、「親子関係

11 文部科学省 「令和3年度

74

増前と比較すると、「家庭問題」や、精神疾
患等を含む「健康問題」の割合が多くなって

による生活環境の変化について言及してい
る。すなわち、令和2(2020)年3月以降
に新型コロナウイルス感染症拡大防止のため
に学校が一斉休校し、大人が在宅勤務や自宅
待機の生活となったことから、以前から潜在
していた家庭内葛藤が浮き彫りになった可能
性や、学校活動全体が持つ自殺に対する抑止
的な効果が得られなくなったことについて指
摘している11。

児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議

審議のまとめ」