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参考資料2_かかりつけ医機能に関する事例集(令和3年度かかりつけ医機能の強化・活用にかかる調査・普及事業) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36156.html
出典情報 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会(第1回 11/15)《厚生労働省》
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3.
取組の詳細
① 在宅療養あんしんネットワークを通じて地域の高齢者の医療ニーズに幅広く対応
当該医療機関は、京都府が推進している在宅療養あんしんネットワーク(在宅療養あんしん
病院登録システム)に参加している。このシステムは、地域の高齢者が 24 時間 365 日安心し
て療養生活が送れるように医療支援をすることを目的としている。本システムには、京都市内 77
か所の病院が参加しており、当該医療機関も他の参加病院と協力・連携して取組を進めている。
また、当該医療機関を受診している患者さんのうち、これまでに 364 名が本システムに登録し
ている。本システムに、地域の高齢者があらかじめ必要な情報を登録しておくことで、在宅療養
中の高齢者が体調を崩し、在宅での対応が困難になった時に、スムーズに病院に受診し、必要
に応じて入院ができる体制が構築できるようになっている。当該医療機関は、本ネットワークに
参加することにより、地域医療において病診連携の推進・夜間休日対応・在宅医療の推進に貢
献している。また、機能強化型在宅療養支援病院(単独型)としても、地域の高齢者の生活を
支えるために在宅医療に取り組んでいる。

京都府における在宅療養あんしん病院登録システム

出典:京都地域包括ケア推進機構 HP

https://www.kyoto-houkatucare.org/anshin-hospital/

2022 年 2 月閲覧

② 地域の難病患者にも対応
通常の病院では受入れが難しいクロイツフェルト・ヤコブ病やミトコンドリア病、常染色体劣
性遺伝等の難病にも対応しており、一般に知られてないような難病でも受け入れている。こうし
た取組によって、地域の医療ニーズに幅広く対応している。

③ 患者さんにも職員にも魅力的な環境づくりにより人材確保を実現
当該医療機関では、設備投資等も積極的に行っており、患者さんにも職員にも魅力的な環境
づくりに努めている。建物は築18 年になるが、新築並みに改装されており、近隣でも珍しいフ
ル耐震設計である。病室がきれいであることも、患者さんや職員にとって、大きな魅力となって
おり、終末期の末期がん患者さんが当該医療機関でホスピスケア・看取りを迎えたいという要望
も多い。また、職員の働き方改革にも積極的に取り組んでおり、救急対応以外では看護師を含
めて残業せずとも継続的な医療提供ができるよう体制を構築している。さらに、待遇の向上に
取り組んでいることもあり、医師・スタッフの勤続年数は長い。

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