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参考資料4 小児患者体験調査報告書 令和元年度調査 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23374.html
出典情報 がん診療提供体制のあり方に関する検討会  小児がん拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ(第1回  1/17)《厚生労働省》
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情報提供
セカンドオピニオンの受診
問 12. これまでに、セカンドオピニオン「注」を受けたことがありますか。
回答選択肢:{ある;ない}
「注」セカンドオピニオン: 診断や治療選択について、別の医療機関の医師に「第 2 の意見」
を求めること

対象(分母)
問 12

結果

算出法(分子)

診断後に治療が開始されたと回答した人*

「ある」と回答した人の割合

19.2%

*問 11 で「診断される前に治療が開始されていた」以外と回答した人
「ない」と回答した人のうち、
「受けたいと思ったことがある」と回答したのは 24.4%、
「受けた
いと思ったことはない」と回答したのは 61.8%、「わからない」と回答したのは 13.8%であった。
<成人患者体験調査との比較>
成人調査においては「がんの治療が始まる前に、担当医からセカンドオピニオンについて話があ
りましたか」とセカンドオピニオンのタイミングを治療前に限定しており、
「受けた」と回答し
た人は 19.5%であった。小児調査では再発時でのセカンドオピニオン等を含め、
「これまでにセ
カンドオピニオンを受けたことがありますか」とすべての時系列について聞いており、単純比較
は困難である。
<がん種別・病期別の結果>
これまでにセカンドオピニオンを受けたことが「ある」と回答をした人は【造血器腫瘍患者】
で 10.5%、【固形腫瘍患者(脳腫瘍を除く)】で 24.2%、【脳腫瘍患者】で 35.2%であった。【脳
腫瘍患者】は【造血器腫瘍患者】および【固形腫瘍患者(脳腫瘍を除く)
】よりも統計的有意に
高かった(各々P<0.01、P=0.02)。また、
【固形腫瘍患者(脳腫瘍を除く)
】は【造血器腫瘍患
者】よりも統計的有意に高かった (P<0.01)。
さらに造血器腫瘍では造血細胞移植の有無、固形腫瘍では転移の有無による解析を行った。【造血器
腫瘍患者】のうちセカンドオピニオンを受けたことが「ある」と回答した人は、「移植しなかった」と回答した
人で 6.7%、「移植した」と回答した人で 23.1%であり、この差は統計的有意であった(P<0.01)。【固形腫瘍
患者(脳腫瘍を除く)】のうちセカンドオピニオンを受けたことが「ある」と回答した人は、「転移がなかった」
と回答した人で 19.6%、「転移があった」と回答した人で 38.4%であり、この差は統計的有意であった
(P<0.01)。一方、【脳腫瘍患者】のうちセカンドオピニオンを受けたことが「ある」と回答した人は、「転移
がなかった」と回答した人で 33.0%、「転移があった」と回答した人で 53.9%であり、統計的有意差はなか
った(P=0.12)。

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