参考資料4 小児患者体験調査報告書 令和元年度調査 (47 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23374.html |
出典情報 | がん診療提供体制のあり方に関する検討会 小児がん拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ(第1回 1/17)《厚生労働省》 |
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以下の文章を読んで、その内容が患者さんの治療にどの程度当てはまるかを考え、あなたの意見
をお答えください。
問 20-10①. 患者さんは、がんの治療が始まってから今までの間に転院した(医療機関を移っ
た)ことがありますか。手術や陽子線治療等のために一時的に転院し、その後もとの病院に戻っ
て、治療を継続した場合も含みます。
回答選択肢:{ある;ない}
対象(分母)
問
20-10①
算出法(分子)
治療したと回答した人*
「ある」と回答した人の割合
19.1%
結果
*問 6 で「治療した」と回答した人
<成人患者体験調査との比較>
成人調査において、同一の問いに対する結果は 16.7%であった。
<がん種別・病期別の結果>
「ある」と回答をした人は【造血器腫瘍患者】で 11.4%、【固形腫瘍患者(脳腫瘍を除く)】で
26.8%、【脳腫瘍患者】で 27.2%であった。【造血器腫瘍患者】は【固形腫瘍患者(脳腫瘍を除
く)】および【脳腫瘍患者】よりも統計的有意に低かった(各々P<0.01)。また、【固形腫瘍患
者(脳腫瘍を除く)】と【脳腫瘍患者】では統計的有意差はなかった (P=0.93)。
さらに、造血器腫瘍では造血細胞移植の有無、固形腫瘍では転移の有無による解析を行った。【造血
器腫瘍患者】のうち転院したことが「ある」と回答した人は、「移植しなかった」と回答した人で 8.0%、「移
植した」と回答した人で 23.0%であり、この差は統計的有意であった(P<0.01)。【固形腫瘍患者(脳腫瘍
を除く)】のうち転院したことが「ある」と回答した人は、「転移がなかった」と回答した人で 23.3%、「転移が
あった」と回答した人で 37.0%であり、この差は統計的有意であった(P<0.01)。一方、【脳腫瘍患者】のう
ち転院したことが「ある」と回答した人は、「転移がなかった」と回答した人で 27.0%、「転移があった」と回
答した人で 28.6%であり、統計的有意差はなかった(P=0.56)。
治療したと回答した人の分布(合計 989 名)
がん種
全がん
転院
造血器腫瘍
固形腫瘍
(脳腫瘍を除く)
脳腫瘍
ある
187
(19.1%)
54
(11.4%)
97
(26.8%)
34
(27.2%)
ない
790
(87.9%)
420
(88.6%)
265
(73.2%)
91
(72.8%)
977
(100%)
474
(100%)
362
(100%)
125
(100%)
合計
問 20-10①への無回答(12 名)は除外。全がんには、がんの種類を無回答(問 8 へ無回答)の 16 名を含
む。
<留意点>
特記事項なし。
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