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参考資料 4 (27 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20221129/index.html
出典情報 財政制度等審議会 令和5年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》
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畑作物の本作化

資料Ⅱ-6-9

○ 水田経営の中での「転作」による低収益で補助金に依存する構造から脱却し、耕地利用率を高め、野菜等のよ
り収益性の高い作物に転換する必要。あるいは、国内で自給できていない小麦・大豆等の生産にシフトしていく
必要。
○ そのためには、水田作に比べ、畑作の方が、単収が多く、単収当たりの生産コストが低いこと等を踏まえ、水田
における「転作」ではなく、畑地における「本作」を進めることが重要。
○ その際、連作障害の影響も少なく、窒素の施肥量の抑制などに資することも踏まえ、国内需要のほとんどを輸
入に依存している大豆とトウモロコシについて、米国のように畑地での輪作の推進を検討できないか。
水田作に対する畑作の優位性

水田稲作からの野菜への転換の必要性

小麦・大豆は、畑作の方が水田作よりも、単
収が多く、単位収量当たりの生産コストが低い。
トウモロコシ・野菜も同様の傾向と考えられる。
単収
生産コスト
(kg/10a) (円/60kg)
小麦
大豆

田作

398

9,888

畑作

561

7,325

田作

186

21,942

畑作

245

15,883

(出所)農林水産省「生産費統計(令和2年)」

耕地利用率と小麦の生産のピーク
耕地利用率:昭和36年138%、令和3年91%
小麦:昭和15年179万トン、令和3年110万トン

(出所)【主食用米】農林水産省「農業経営統計調査 農産物生産費統計」(平成26年~平成30年)、 【主食用米以外】農林水産省「農業経営統計調査 営農類型別経営統計(個別経営)」(平成24年~平成30年)
【機械化一貫体系】「平成25年度ニュービジネス育成・強化支援事業」報告書、SPS関東地域農業研究・普及協議会「加工用ホウレンソウ機械化体系マニュアル」
(注1)主食用米の粗収益は、令和2年産の相対取引価格(令和2年11月時点の年産平均価格)及び平年収量を用い、販売促進経費、流通・保管経費として品代の5%、
手数料として品代の3%(JA等への聞き取り)を控除して算出。
(注2)経営費及び主食用米以外の品目の粗収益は平成26年~平成30年の各統計の全国平均を基に作成(ブロッコリーのみ、平成24年~28年)。
(注3)作業別労働時間は、平成24年のデータを基に割合を算出し、農林水産省で推計。労働時間削減効果は、実証事例を基に農林水産省で推計。