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参考資料3-2 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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薬剤耐性(AMR)の拡大の背景として、抗微生物剤の不適切な使用等が指摘されている。2020 年
の抗菌薬使用サーベイランス(JSAC)報告によれば、2020 年における、我が国のヒトに対する抗菌薬
使用量は、人口千人当たり一日約 10.8 となっており、欧州連合(EU)の先進諸国の中で比較しても低
い水準となっている(図1)。しかし、抗菌薬の種類別使用割合をみると、他国と比較し、細菌に対して
幅広く効果を示す経口のセファロスポリン系薬、フルオロキノロン系薬、マクロライド系薬が使用されて
おり、ペニシリン系薬の使用が低くなっている。
薬剤耐性菌の出現率(図2)をみると、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)及び第3世代セファロ
スポリン耐性大腸菌の薬剤耐性率は、諸外国と比較して高くなっている。近年世界中で問題となって
いるカルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)についても、0.1-0.2%と低い水準を保っている。

図1 欧州及び日本における抗菌薬使用量の国際比較(2020 年)14
ギリシャ
ルーマニア
ブルガリア
フランス
スペイン
アイルランド
ポーランド
イタリア
ベルギー
アイスランド
マルタ
ルクセンブルク
イギリス
クロアチア
ポルトガル
スロバキア
デンマーク
リトアニア
ノルウェー
フィンランド
ラトビア
ハンガリー
エストニア
スウェーデン
スロベニア
オーストリア
オランダ
日本
0

5

10

15

20

25

30

Defined Daily Doses/1,000住民/日
テトラサイクリン系

ペニシリン系

スルホンアミド
・トリメトプリム系

セファロスポリン
および他のベータラクタム系

マクロライド、リンコサミド
およびストレプトグラミン系

キノロン系

その他の抗菌薬

14

AMR 臨床リファレンスセンター(AMRCRC) 抗菌薬使用サーベイランス Japan Surveillance of Antimicrobial Consumption
(JSAC)https://amrcrc.ncgm.go.jp/surveillance/010/NDB_2013-2020_comparison_ecdc_20230119.pdf

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 15