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参考資料3-2 (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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また、薬剤耐性(AMR)に関する各施策を有効に実施するためには、施策の取組状況を把握す
るためのプロセス指標及び有効性を評価するための成果(アウトカム)指標の設定が必要であり、こ
うした指標の妥当性についても検討が必要である。厚生労働科学研究班の調査では、施策の国
際比較を行っている112。過去にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による血流感染の数が大幅
に減少していた経験のある英国では、医療関連感染症(HAI)の発生数に基づいたアウトカムベー
スのインセンティブと措置的な介入の組み合わせ、及び多分野の院内感染対策チーム(ICT)によ
る介入を組み合わせた医療関連感染症(HAI)対策が行われており、体系的な政策介入が多く実
施された。一方、我が国では、自発的な動向調査を用いており、勧告や説得的な介入に重点を置
いており、このように異なる介入・適切な組み合わせを今後の検討事項として提示している。

方針


普及啓発・教育、感染予防・管理(IPC)及び抗微生物剤の適正使用(AMS)の推進のため、有
効な介入方法に関する研究や、有効性を評価するための比較・評価(ベンチマーキング)手法の
開発に資する研究を行う。

取組
■ 行動変容に関する研究



普及啓発・教育活動の効果を把握・評価・改善するための知識・意識・行動に関する調査の
推進

■ 医療における抗微生物薬適正使用(AMS)及び感染予防・管理(IPC)に関する臨床研究・
疫学研究の推進



医療機関における抗微生物薬適正使用(AMS)の実施状況及び有効性・経済性等に関する
研究の推進(戦略 4.1 と連携)



抗微生物薬適正使用(AMS)に資する基本的微生物学的検査の活用に関する臨床研究の
推進 (戦略 2.4 参照)



外来における急性上気道感染症に対する抗菌薬処方の規制の有効性に関する研究の検討
(戦略 4.1 と連携)



医療機関における薬剤耐性微生物(ARO)保菌リスク及びスクリーニング手法に関する調査
研究の検討



高齢者施設等における耐性菌の検出状況及び抗微生物薬の使用実態に関する研究の検
討(戦略 3.1 と連携)

112

Mizuno S, Iwami M, Kunisawa S, et al. Comparison of national strategies to reduce meticillin-resistant Staphylococcus
aureus infections in Japan and England. J Hosp Infect. 2018;100(3):280-298. doi:10.1016/j.jhin.2018.06.026 平成 30 年度
厚生労働行政推進調査事業費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業) 指定研究「薬剤耐性(AMR)
アクションプランの実行に関する研究」

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 70