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参考資料3-2 (52 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》 |
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戦略 3.2 畜水産、獣医療、食品加工・流通過程にお
ける感染予防・管理の推進
背景
○
家畜の飼養衛生管理水準を向上させ、その健康状態を良好に維持することは、動物の感染症
の発生を予防し、安全な畜産物の生産を確保するとともに、動物用抗菌性物質の使用機会を減ら
すことにつながり、薬剤耐性微生物(ARO)の発生、選択を抑制する上できわめて重要な要素であ
る。さらには、生産コストの削減の観点からも重要性は高い。
○
畜産生産現場における感染症の予防のための適切な飼養衛生管理については、家畜伝染病
予防法(昭和 26 年法律第 166 号)の規定に基づく飼養衛生管理基準が定められており、毎年、家
畜(牛、豚、鶏等)の飼養に係る衛生管理の状況、飼養衛生管理指導等計画の実施状況、都道府
県知事がとった指導及び助言、勧告並びに命令の実施状況及び家畜防疫員の確保状況につい
て、都道府県ごとに整理して公表しており、衛生管理状況の改善が進められている状況にある。
○
また、飼養衛生管理基準で示されている家畜の伝染病を予防するための対策に加え、より安全
な畜産物を生産し、食中毒の発生を減らすための対策を示した生産衛生管理ハンドブック(牛肉、
豚肉、鶏肉及び鶏卵)を公表している。
○
一方、養殖水産動物現場における感染症の予防のための適切な衛生管理については、「水産
防疫対策要綱」や「水産基本計画」において、養殖業者に対し、衛生管理の取組や水産用医薬品
の適正な使用等を求めている。
○
また、食品の加工・流通過程においては薬剤耐性微生物(ARO)を含む微生物等による汚染を
低減し、食中毒を未然に防ぐ対策を推進するため、平成 30 年の食品衛生法(昭和 22 年法律第
233 号)改正において、HACCP(ハサップ)を原則、全ての事業者に義務化した。
○
家畜、養殖水産動物及び愛玩動物のいずれにおいても、衛生管理の徹底に加えて、適切なワ
クチンの接種も感染症を予防する上で重要である。希少疾病や養殖水産動物等の場合、ワクチン
開発が望まれていたとしても市場規模が小さい等の理由でワクチン開発が進まない現状がある。
方針
○
飼養衛生管理基準の遵守の更なる徹底や適切なワクチン接種及び生産衛生管理ハンドブック
の普及等を通じて、畜水産及び獣医療に関連する施設等における感染予防・管理(IPC)の考え
方の普及・推進を図る。
○
感染症予防を行うことが結果として動物用抗菌性物質の使用機会を減らし、薬剤耐性(AMR)対
策になるという考え方を普及啓発する。
○
食品の加工・流通過程における HACCP(ハサップ) の定着を図る。
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 52
ける感染予防・管理の推進
背景
○
家畜の飼養衛生管理水準を向上させ、その健康状態を良好に維持することは、動物の感染症
の発生を予防し、安全な畜産物の生産を確保するとともに、動物用抗菌性物質の使用機会を減ら
すことにつながり、薬剤耐性微生物(ARO)の発生、選択を抑制する上できわめて重要な要素であ
る。さらには、生産コストの削減の観点からも重要性は高い。
○
畜産生産現場における感染症の予防のための適切な飼養衛生管理については、家畜伝染病
予防法(昭和 26 年法律第 166 号)の規定に基づく飼養衛生管理基準が定められており、毎年、家
畜(牛、豚、鶏等)の飼養に係る衛生管理の状況、飼養衛生管理指導等計画の実施状況、都道府
県知事がとった指導及び助言、勧告並びに命令の実施状況及び家畜防疫員の確保状況につい
て、都道府県ごとに整理して公表しており、衛生管理状況の改善が進められている状況にある。
○
また、飼養衛生管理基準で示されている家畜の伝染病を予防するための対策に加え、より安全
な畜産物を生産し、食中毒の発生を減らすための対策を示した生産衛生管理ハンドブック(牛肉、
豚肉、鶏肉及び鶏卵)を公表している。
○
一方、養殖水産動物現場における感染症の予防のための適切な衛生管理については、「水産
防疫対策要綱」や「水産基本計画」において、養殖業者に対し、衛生管理の取組や水産用医薬品
の適正な使用等を求めている。
○
また、食品の加工・流通過程においては薬剤耐性微生物(ARO)を含む微生物等による汚染を
低減し、食中毒を未然に防ぐ対策を推進するため、平成 30 年の食品衛生法(昭和 22 年法律第
233 号)改正において、HACCP(ハサップ)を原則、全ての事業者に義務化した。
○
家畜、養殖水産動物及び愛玩動物のいずれにおいても、衛生管理の徹底に加えて、適切なワ
クチンの接種も感染症を予防する上で重要である。希少疾病や養殖水産動物等の場合、ワクチン
開発が望まれていたとしても市場規模が小さい等の理由でワクチン開発が進まない現状がある。
方針
○
飼養衛生管理基準の遵守の更なる徹底や適切なワクチン接種及び生産衛生管理ハンドブック
の普及等を通じて、畜水産及び獣医療に関連する施設等における感染予防・管理(IPC)の考え
方の普及・推進を図る。
○
感染症予防を行うことが結果として動物用抗菌性物質の使用機会を減らし、薬剤耐性(AMR)対
策になるという考え方を普及啓発する。
○
食品の加工・流通過程における HACCP(ハサップ) の定着を図る。
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 52