よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料3-2 (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。



全国の診療所における抗菌薬の処方や傷病名の情報を解析し、可視化することにより、診療所
での抗菌薬の適正使用(AMS)を推進すること、抗菌薬の使用状況等に関する情報を集約させ、
それらを参加医療機関や地域等で活用されることを目的とし、診療所版「感染対策連携共通プラ
ットフォーム(J-SIPHE)」を立ち上げた。介護老人保健施設等で、抗菌薬使用の点有病率調査(P
PS)を実施したが、参加は一部にとどまっており、参加施設の拡充が必要である。今後、継続的に
動向調査を行うことに加え、他の疾患での使用状況等の詳細な分析や、介入点等の検討が必要
である 。



2016 年より抗微生物薬使用量(AMU)は徐々に減少していたが、2020 年から更に大きく減少し
た58。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染対策が行われた結果、急性気道感染症の
罹患が減り、診療所を受診する患者が減少したことが影響していると考えられる。抗微生物薬適正
使用(AMS)に加え感染症への予防対策が、抗微生物薬使用量(AMU)を減らすことに貢献した。

方針


各医療機関(入院・外来部門)における抗微生物薬使用量(AMU)を把握するための動向調査
手法を開発する。



医療機関ごとの抗微生物薬の使用量に関する指標(AMU 指標)を把握し、「院内感染対策サー
ベイランス事業(JANIS)」などの薬剤耐性(AMR)の動向調査データと連携することにより、抗微生
物薬適正使用(AMS)の量的・質的な比較・評価を行い、対策を継続する。



高齢者施設において処方される抗微生物薬の実態を把握する。

取組
■ 医療機関における「感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)」による抗微生
物薬使用量(AMU)動向調査の実施


「感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)」への中小病院及び診療所の参加の推進及
び「院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)」との連携による活用の強化



医療機関間の枠組み等における「感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)」等を用い
た量的・質的な評価ができる体制確保の推進及びその多施設比較を各医療機関にフィード
バックする方法の検討



病院の外来部門や診療所における抗微生物薬使用量(AMU)動向調査システムの活用の
推進



レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)情報の活用の推進



抗微生物薬使用量(AMU)動向調査システムへの医療機関の参加の推進



入院部門と外来部門の抗微生物薬使用量(AMU)動向調査システムの統合についての調査
研究の実施



診療部門ごとの感染症発生率、抗菌薬使用割合、予後の記述とそのリスク因子を探索する
研究調査の実施

58

抗菌薬使用サーベイランス (JSAC:Japan SJurveillance of Antimicrobial Consumption)

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 37