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参考資料3-2 (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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剤耐性赤痢菌(XDR Shigella sonnei)の流行が発生した84。こうした食水系感染症における薬剤耐性
微生物(ARO)の流行や集団事例に対する監視体制及び対応能力強化も重要な課題である。


感染予防・管理(IPC)、感染症診療、行政対応に関する必要な支援を行う仕組みの整備や地域
の感染症専門家の配置の充実が求められる。

方針


院内及び市中等における薬剤耐性感染症(ARI)の集団発生に対し、地域レベルで対応できる
よう、マニュアルやガイドラインを整備する。また、地域の専門家による集団発生の対応支援を行う
ことができる体制を整備する。感染症集団発生対策に関係する関係者に教育・研修などへの参加
機会を提供することで、対応能力の強化、ネットワークの強化を図る。



大規模な感染症集団発生が発生した際には、深刻な人材不足が発生することが危惧されるた
め、必要に応じて疫学、臨床、公衆衛生対応などの観点で外部から専門家を派遣し対応できる体
制を構築する。また、平時から地域の感染症専門家の配置を充実させるとともに、国レベルから地
方レベルへの対応支援体制も強化する。

取組
■ 地域における薬剤耐性感染症(ARI)集団発生対応支援


「地域感染症対策ネットワーク(仮称)」(戦略 3.1 参照)による薬剤耐性感染症(ARI)の集団
発生対応支援


院内感染による薬剤耐性感染症(ARI)の集団発生事例に地域で対応するためのマニ
ュアル・ガイドライン85の更新



マニュアル・ガイドラインの周知による、平時からの集団発生に備えた医療機関の体制
構築及び保健所との連携



新たに、マニュアル・ガイドラインのリスク評価に基づいた、病院から保健所、地域の感
染症専門家、都道府県や国へ支援を要請する際の仕組みの検討



「地域感染症対策ネットワーク(仮称)」構成員や自治体担当者に対する研修会の実施(戦略
2.1 と連携)

84

Extensively drug-resistant Shigella sonnei infections - Europe - European Region (EURO). 2022
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2022-DON364
85
高齢者介護施設における感染対策マニュアル 中小病院における薬剤耐性菌アウトブレイク対応ガイダンス Responding
to outbreaks of antimicrobial-resistant pathogens in health-care facilities: guidance for the Western Pacific region
(https://apps.who.int/iris/handle/10665/363498) カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症に関する保健所によるリスク
評価と対応の目安について 〜保健所と医療機関のよりよい連携に向けて〜

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 55