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参考資料3-2 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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また、健康な畜産動物由来の大腸菌の第3世代セファロスポリン及びフルオロキノロン系の抗菌剤
に対する耐性率は低い水準が保たれた。一方で、テトラサイクリンについては、使用量が 2018 年以降
減少しても、耐性率は目標値よりも高い値となっている。引き続き適正かつ慎重な使用の推進を図ると
ともに、その耐性率の動向を確認していく必要がある。

表4 動物に関するアクションプランの成果指標:特定の耐性菌の分離率(%)16
2014年

2015年

大腸菌のテトラサイクリン耐性率(農場)
45.2
39.9
(と畜場)
39.8
大腸菌の第3世代セファロスポリン耐性率(農場)
1.5
0.9
(と畜場)
0.7
大腸菌のフルオロキノロン耐性率(農場)
4.7
3.8
(と畜場)
2.7
薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書(NOAR)2021 より引用

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2020年(目標値)
33%以下

47.6

40.8

43.6

44.3

45.0
G7 各国の数値17,18と同水準

2.4

2.1

1.1

2.1

1.4

5.0

4.0

4.7

5.1

5.2

G7 各国の数値と同水準

一方、畜産分野における薬剤耐性(AMR)の現状については、調査対象動物や調査方法が異なる
ため単純な国際的な比較はできないが、G7各国の薬剤耐性菌の出現率(図3)をみると、薬剤耐性の
指標細菌である大腸菌において、使用量の多いテトラサイクリン並びに食品安全委員会の「食品を介
してヒトの健康に影響を及ぼす細菌に対する抗菌性物質の重要度ランク付けについて」において、ヒト
の医療上極めて高度に重要とされている第3世代セファロスポリン及びフルオロキノロンに対する薬剤
耐性率は、欧米諸国とほぼ同水準であった。
また、畜産分野における抗菌剤の使用量の現状については、それぞれの国によって家畜数、家畜
の体重、調査薬剤、調査方法が異なるため単純な国際的な比較はできないが、G7各国の家畜にお
ける抗菌剤の使用量(図4)をみると、米国が最も多く、日本はドイツやイタリアと同水準となっている。

16

農林水産省動物医薬品検査所 “薬剤耐性菌のモニタリング Monitoring of AMR” から作成、一部改変。JVARM「農場に
おける家畜由来細菌の薬剤耐性モニタリング結果」 https://www.maff.go.jp/nval/yakuzai/yakuzai_p3.html
17
NARMS : https://www.fda.gov/animal-veterinary/national-antimicrobial-resistance-monitoring-system/narms-nowintegrated-data
18
EFSA:https://www.efsa.europa.eu/en

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 17