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参考資料3-2 (94 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》 |
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ワンヘルス・アプローチ: One Health Approach
ヒト、動物、環境等の複雑な相互作用によって生じる感染症の対策に、公衆衛生部門、動物衛生部門、
環境衛生(保全)部門等の関係者が連携し、一体となって対応しようとする概念を指す。薬剤耐性対
策においては、抗菌薬等の抗微生物薬は、医療、介護、獣医療、畜水産、農業などの現場で使用さ
れ、それらの使用により選択された薬剤耐性微生物や薬剤耐性の原因となる遺伝子が、食品や環境
などを介してヒトへ伝播することが指摘されており、こうした分野で一体となり取組を進める必要性が指
摘されている。
・
動向調査(サーベイランス): Surveillance
問題の実態を把握するために定期的に調査を行い、動向を把握したり変化を検出すること。
・
監視(モニタリング): Monitoring
矯正的措置をとる必要があるかどうかを決定するために、定期的に調査を行うこと。
・
院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)
厚生労働省所管の有床医療機関において検出された微生物の薬剤耐性傾向を把握するサーベイラ
ンス事業。参加は任意であり、参加医療機関には、施設内の薬剤耐性傾向を分析したサーベイランス
報告が還元されるほか、全国レベルでの薬剤耐性傾向を掲載した報告書が一般公開されている。
・
動物由来薬剤耐性菌モニタリング(JVARM)
農林水産省による畜水産における薬剤耐性及び動物用抗菌剤の販売量のモニタリング体制。各都道
府県、独立行政法人農林水産消費安全技術センター及び水産試験場等と連携協力し、動物医薬品
検査所が基幹ラボとして実施。サーベイランス/モニタリング結果について日本語で毎年、英語で数年
ごとに報告書が一般公開されている。
・
医療関連感染症: Healthcare-associated Infection (HAI)
医療介入に関連した感染症の総称。主要な医療関連感染症として、カテーテル関連血流感染症、カ
テーテル関連尿路感染症、手術部位感染症、人工呼吸器関連肺炎、クロストリジウム・ディフィシル感
染症が挙げられ、これらの感染症に対する院内サーベイランスを行うことで、薬剤耐性の院内における
疾病負荷を把握することができる。
・
薬剤感受性検査: Antimicrobial Susceptibility Test
特定の病原微生物(細菌及び真菌)に対し、抗菌薬又は抗真菌薬が、有効(感受性: susceptible)であ
るか否かを判断するための検査。病原微生物が定められた薬剤濃度(ブレイクポイント)を超える環境
下でも発育可能であった場合は、耐性(resistant)と判定される。微生物の種別に各抗微生物薬の感
受性の割合を示し、リスト化したものを薬剤感受性表(アンチバイオグラム: Antibiogram)と呼ぶ。
・
抗微生物剤使用量: Antimicrobial Use (AMU)
抗微生物剤の使用量を表す指標。使用量を直接比較することができないため、人数、投与期間、抗
微生物薬使用密度及び抗微生物薬使用日数が用いられる。動物分野においては抗菌剤の使用を意
図した抗菌剤の量のことで、投与量、販売量や給餌量を個体数、平均体重で補正したものが用いられ
る。
・
抗微生物薬使用密度: Antimicrobial Use Density (AUD)
ヒトにおいて抗微生物薬使用量を測定する標準的指標の一つ。1000 人又は 100 人当たりの一日の抗
微生物薬使用量を示す。抗微生物剤により、一日維持投与量(DDD)が異なることから、総使用純抹
量を DDD で割り、更に対象の人口における延べ投与日数で割ることで算出される。
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 94
ワンヘルス・アプローチ: One Health Approach
ヒト、動物、環境等の複雑な相互作用によって生じる感染症の対策に、公衆衛生部門、動物衛生部門、
環境衛生(保全)部門等の関係者が連携し、一体となって対応しようとする概念を指す。薬剤耐性対
策においては、抗菌薬等の抗微生物薬は、医療、介護、獣医療、畜水産、農業などの現場で使用さ
れ、それらの使用により選択された薬剤耐性微生物や薬剤耐性の原因となる遺伝子が、食品や環境
などを介してヒトへ伝播することが指摘されており、こうした分野で一体となり取組を進める必要性が指
摘されている。
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動向調査(サーベイランス): Surveillance
問題の実態を把握するために定期的に調査を行い、動向を把握したり変化を検出すること。
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監視(モニタリング): Monitoring
矯正的措置をとる必要があるかどうかを決定するために、定期的に調査を行うこと。
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院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)
厚生労働省所管の有床医療機関において検出された微生物の薬剤耐性傾向を把握するサーベイラ
ンス事業。参加は任意であり、参加医療機関には、施設内の薬剤耐性傾向を分析したサーベイランス
報告が還元されるほか、全国レベルでの薬剤耐性傾向を掲載した報告書が一般公開されている。
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動物由来薬剤耐性菌モニタリング(JVARM)
農林水産省による畜水産における薬剤耐性及び動物用抗菌剤の販売量のモニタリング体制。各都道
府県、独立行政法人農林水産消費安全技術センター及び水産試験場等と連携協力し、動物医薬品
検査所が基幹ラボとして実施。サーベイランス/モニタリング結果について日本語で毎年、英語で数年
ごとに報告書が一般公開されている。
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医療関連感染症: Healthcare-associated Infection (HAI)
医療介入に関連した感染症の総称。主要な医療関連感染症として、カテーテル関連血流感染症、カ
テーテル関連尿路感染症、手術部位感染症、人工呼吸器関連肺炎、クロストリジウム・ディフィシル感
染症が挙げられ、これらの感染症に対する院内サーベイランスを行うことで、薬剤耐性の院内における
疾病負荷を把握することができる。
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薬剤感受性検査: Antimicrobial Susceptibility Test
特定の病原微生物(細菌及び真菌)に対し、抗菌薬又は抗真菌薬が、有効(感受性: susceptible)であ
るか否かを判断するための検査。病原微生物が定められた薬剤濃度(ブレイクポイント)を超える環境
下でも発育可能であった場合は、耐性(resistant)と判定される。微生物の種別に各抗微生物薬の感
受性の割合を示し、リスト化したものを薬剤感受性表(アンチバイオグラム: Antibiogram)と呼ぶ。
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抗微生物剤使用量: Antimicrobial Use (AMU)
抗微生物剤の使用量を表す指標。使用量を直接比較することができないため、人数、投与期間、抗
微生物薬使用密度及び抗微生物薬使用日数が用いられる。動物分野においては抗菌剤の使用を意
図した抗菌剤の量のことで、投与量、販売量や給餌量を個体数、平均体重で補正したものが用いられ
る。
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抗微生物薬使用密度: Antimicrobial Use Density (AUD)
ヒトにおいて抗微生物薬使用量を測定する標準的指標の一つ。1000 人又は 100 人当たりの一日の抗
微生物薬使用量を示す。抗微生物剤により、一日維持投与量(DDD)が異なることから、総使用純抹
量を DDD で割り、更に対象の人口における延べ投与日数で割ることで算出される。
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 94