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参考資料1 難聴への対応に関する省内連絡会議について (77 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000195428_00063.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第136回 6/22)《厚生労働省》
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す。
先生今御紹介いただきましたように、令和二年度から、国立長寿医療研究センター
におきまして、難聴の方を一定期間観察をしまして、補聴器の装着の有無によります
認知機能への影響に関する研究が継続されているところでございます。これも御紹介
いただきましたように、令和四年度を目途にということでございますが、現時点では、
当該研究の結果、まだ取りまとめるところまでいっていないということで承知をして
いるところでございます。
○國重分科員 まだ結果の取りまとめは出ていないということでしたので、その結果につ
いて今後注視をしていきたいと思います。
認知機能の低下の危険因子の一つに難聴があるということは、厚生労働省の認知症
施策推進総合戦略にも明記をされております。難聴によって認知機能が低下しやすい、
あるいはうつにつながりやすい、こういったデータが国内外で報告をされております。
高齢者の難聴には早い段階で社会が介入する必要がある、このことをしっかりと認識
することが大切になります。
その上で、高齢化が進むに伴いまして、加齢性難聴も増えていきます。
また、近年、いわゆるイヤホン難聴、スマホ難聴も増えております。WHOは、多
くの若者が携帯型音楽プレーヤーやスマホなどによる音響性難聴のリスクにさらさ
れているとして警鐘を鳴らしております。ヘッドホン、またイヤホンを使って大きな
音量で音楽などを聞き続けることによって、音を伝える役割をしている有毛細胞が
徐々に壊れて起こる難聴であります。少しずつ進行していくために初期には自覚しに
くい、こういった傾向がありますけれども、一度この有毛細胞が壊れますと戻りませ
ん。失った聴覚は戻らないということになります。
このように、難聴者が増加することの懸念が指摘されているわけでありますが、こ
れを厚労省としてどのように受け止めているのか、見解を伺います。
○辺見政府参考人 難聴につきましては、ヘッドホンなどで大きな音を聞き続けることに
伴う若年層のヘッドホン難聴ですとか、高齢者人口の増加に伴う難聴のある高齢者の
増加といったことが想定されるところでございますが、ライフサイクルに応じまして、
難聴に関する様々な支援を包括的に行っていく必要があると認識しているところで
ございます。
○國重分科員 人生百年時代、人生の大先輩の皆様にいかに元気で生きがいを持って生き
生きと人生を送っていただくか、そのための環境をどうつくっていくのか、真剣に考
えていかなければなりません。健康で生き生きとした人生を送る、そのための土台と
なるのがコミュニケーションであります。難聴になれば、先ほども述べましたとおり、
生活、健康への様々な悪影響が生じます。
そこで、加藤厚生労働大臣にお伺いいたします。
人生百年時代、難聴予防やその対策に力を入れていくというのは私は極めて大事な
ことだと思っております。そういったことで、私は初当選以来、この分科会で繰り返
しこのテーマを取り上げてまいりました。大臣はこのことについてどのように認識を
されているのか、難聴の予防、対策を講じることの重要性について、大臣の認識をお
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