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総-2○在宅について(その1) (103 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00196.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第549回 7/12)《厚生労働省》
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歯科医療提供体制等に関する検討会中間とりまとめ(案) (抜粋)
1 はじめに
食べることは生きることの基本であり、地域包括ケアシステムの構築をはじめとして、地域保健・医療における歯科保健医療の役割は重要である。高齢化
の進展に伴い、歯科医療機関では、これまでのう蝕や歯周病等への対応に加え、在宅歯科医療や口腔機能の維持向上への取組の重要性が増している。
2 歯科保健医療の動向

○ また、高齢者は、基礎疾患に伴う健康状態や日常生活自立度の変化、必要とされる口腔管理等が様々であり、居宅や介護保険施設での訪問歯科診療等、
歯科保健医療を提供する場所や治療内容等が多岐にわたる。
3 これからの歯科医療の提供体制について
(1)かかりつけ歯科医の役割
○ かかりつけ歯科医には、歯科治療はもちろん、成長発育期における健全な歯列育成や口腔衛生習慣の習得等のための対応、予防・重症化予防、患者の基
礎疾患や服用薬剤についての理解等が求められる。これに加え、歯科医療ニーズの多様化に伴い、口腔機能の向上や介護予防、周術期における口腔の管理、
訪問診療や障害者への対応、終末期等の口腔の管理等、求められる対応が多岐にわたってきている。
(2)歯科医療機関の機能分化と連携
○ 国民・患者にとって、生涯を通じていつでも安心して歯科医療を受けることができる歯科医療提供体制を構築するために、地域における「連携」につい
て、「いつ」「誰が」「何を」行うのか等、具体的に検討することが重要である。
○ そのためには、各歯科医療機関の機能を把握し、見える化をすることも有用な方法である。例えば、歯科専門医、訪問歯科診療を実施している歯科診療
所、当該歯科医療機関が対応している診療内容等が挙げられる。
(4)医科歯科連携、多職種連携
○ 多職種連携を推進するためには、機能を含めた歯科医療資源の見える化を図ることも有効な手法のひとつである。公表する内容や方法は、他職種や行政
関係者、住民等が期待する内容・方法で行われることが重要である。例えば、歯科医学的な観点から、歯科医師の専門性等について把握するとともに、多
職種連携の観点からは、訪問診療の実施状況、摂食・嚥下機能の維持・向上による食支援等への取組状況等を把握することも効果的であると考えられる。
○ 地域住民の満足度等を把握することが難しい場合には、介護施設側から口腔の衛生管理や訪問診療のニーズに対して、歯科診療側が応えられない事例が
どの程度あるか等を把握することで、地域の訪問歯科診療の評価や目標設定することも考えられる。
(6)歯科専門職の人材確保・育成等
○ 第8次医療計画等に関する意見のとりまとめにおいて、在宅療養患者に対する口腔の管理の重要性について記載されている。近年、口腔と全身との関係
について広く指摘されており、口腔の管理の重要性が高まっていること等から、在宅歯科医療において、歯科医師だけはなく、歯科衛生士の口腔の管理へ
のより一層の関わりが期待されている。

出典:令和5年5月31日 第8回歯科医療提供体制等に関する検討会 資料1-1から抜粋、下線は医療課で付与

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