令和6年度予算の編成等に関する建議 参考資料(2) (66 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html |
出典情報 | 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》 |
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関係者の意識改革(好事例の横展開)
○ 介護現場では、介護ロボット・ICT機器の導入や、社会福祉連携推進法人の仕組みの活用により、業務の効率化や介護人材の
確保・育成に取り組んでいる好事例も出ている。令和5年度から、優れた取組を行っている介護事業者に対する総理大臣・厚生労働
大臣表彰が開始。
えん
きぬた
砧ホーム
内閣総理大臣表彰
基本情報
ゆうあいじゅうじかい
社会福祉法人 友愛十字会
介護老人福祉施設
東京都世田谷区
利用者数:52名 従業員数:32名
生産性向上に資するガイドラインが示す
業務改善の取組(7つの項目)
地域密着型特別養護老人ホームささづ苑かすが 内閣総理大臣表彰
基本情報
インカムと移乗支援機器
を活用した介護
※利用者数及び従業員数は令和5年2月1日時点
被介護者を抱え
上げず移乗でき
るため、腰痛を
予防するとともに、
被介護者にとっ
ても負担が少な
く安全に移乗で
きる。
せんちょうこうきゅうかい
社会福祉法人 宣長康久会
地域密着型介護老人福祉施設
富山県富山市
利用者数:29名 従業員数:25名
※利用者数及び従業員数は令和5年2月1日時点
選考委員の総評
選考委員の総評
介護現場における生産性向上について、
ガイドラインを有効活用することで、自施
設の考えをうまく職員に浸透させており、
他の模範となる取組といえる。
取組の成果を客観的にデータで分析し、
他の事業所へ情報を開示するなど、介
護業界へのICT・介護ロボットの導入等
に大きく寄与している。
取組概要
•
•
介護ロボットやICTの導入に先駆的に取り組み、見守りセンサーやインカム等のテクノロジーを効果
的に活用することにより、過去6年間(平成29年4月~令和5年3月)に入職した常勤介護職員(10
人)の離職者ゼロや介護事故の発生件数の6割削減(平成30年度と31年度の比較)といった効果を
生み出している。
平成30年度に厚生労働省が作成した「生産性向上に資するガイドライン」を施設運営のバイブルと
し、当該ガイドラインの要素を自施設の事業計画に盛り込むなどにより、生産性向上に対する職員の
理解を促しながら介護現場改革を推進するとともに、多職種協働原理(※)によるケアの質の向上に
取り組んでいる。
※介護職の質がケアの質に直結するという考えのもと、介護職をメイン職種と位置づけ、他職種が介護職をサポートすることで、その力を最大限引き出すという考え方
端末・インカムを活用し、
音声入力により記録
シフト作成ソフトによる
勤務表の作成
取組概要
• 腰痛予防に着目し、作成した介護マニュアル等を活用した研修を施設内外を問わず実施し、職
場環境改善に取り組むほか、介護ロボットやICTを効果的に活用し業務効率化を実現することで、
紙文書や職員の時間外勤務費用を削減し、捻出した財源をテクノロジーの更なる導入に充てる
といった好循環を生み出している。
• 意欲ある準職員の正規職員への登用(9名)や出産、子育て、ハラスメント等に関する相談窓口
の設置、女性職員同士のメンター制度の実施などにより、女性管理職割合63.4%や育児休業後、
100%の職員の復職を実現するといった、多様な働き方を可能にする取組を強力に推進している。
(出所)令和5年度「介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰・厚生労働大臣表彰」優良受賞者の取組概要資料
【改革の方向性】(案)
○ 好事例の横展開を図り、介護職員の処遇改善や働きやすい職場環境づくりに繋げていくことが重要。