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資料12 デジタルライフライン全国総合整備計画(案) (10 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/kaigi7/gijishidai7.html
出典情報 デジタル行財政改革会議(第7回 6/18)《内閣官房》
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る。ここでは、人手不足や災害激甚化、脱炭素への対応といった我が国が直面する社会課
題の解決及び経済発展を実現するために、関係省庁及び独立行政法人情報処理推進機構
(IPA)のデジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)が連携しながら、全体のア
ーキテクチャを設計している。そして、各業界で既に構築している各種のプラットフォー
ムを活用しながら、企業や業界を横断したデータ連携システムの構築によって、社会全体
の DX に向けた取組を進めている。本計画におけるデータ連携システム等の整備にあたって
も、こうした設計思想を踏まえながら開発・整備を進めるものであり、これらはウラノ
ス・エコシステムにおける取組の一つであると言える。当該エコシステムにおいては、公
益デジタルプラットフォーム運営事業者を中心として、当該事業者によって認証され、共
通した事業者識別子を付与されたユーザー企業及びシステムごとにシステム識別子を付与
されたアプリ事業者によって、データスペースの形成が期待される。

2.3 章 期待される効果と社会実装
2.3.1 節 期待される効果
前章までの設計指針に従ってデジタルライフラインを整備することによるデジタル完結
の効用は、大別して、次の三つのコンセプトから達成される。
(イ) 物理的距離からの解放
既設インフラによるサービスレベルを維持するためにオンラインサービスを典型とす
るデジタル技術による代替を推進することで、オンライン診療や行政サービスのデジ
タル化等が実現し、物理的な移動から解放される。
(ロ) 人手からの解放
自動運転・自律飛行を典型とする自律移動型のモビリティによる移動に関するサービ
ス提供の代替など、人員による主要な作業・操作が AI を典型とするデジタル技術に代
替されることで人的コストが低減され、サービス提供の仕組みがスケールアップ可能
となる。
(ハ) データによる最適化
サイバーとフィジカルの高度な融合によって構築されたモビリティやインフラに関す
るデジタルツインの活用によって、データによるシミュレーションなどによるオペレ
ーションやルーティングの最適化が可能になるため、物理的な試行錯誤が不要とな
る。つまり、既設アセットからデータをデカップリング(分離)することで、さまざ
まな検証・シミュレーションが可能になる。また、データスペースの整備により、協
調領域として収集するデータの流通が可能になり、それらの公益的なデータをシミュ
レーション用のシナリオモデルを含んだ環境モデルの構築や仮想環境における機械学
習モデルの学習データ等として用いることで、自動運転等の新しい技術の社会実装を
加速することができる。

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