(5)認知症グループホームの例外的な夜勤職員体制の取扱いの施行後の状況把握・検証、必要な対応の検討に関する調査研究事業(報告書)(案)[6.5MB] (109 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38545.html |
出典情報 | 社会保障審議会 介護給付費分科会(第240回 3/18)《厚生労働省》 |
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実証調査の状況_身体的・心理的負担の変化
見守り機器の通知も通常の倍発生するため、それだけでも負担が大きくなる。隣のユニットで物音が
しただけでも見に行くなどの負担がある。
基本的にはユニット別に夜勤を行うが、普段対応していないユニット含め2ユニット対応すること
に、職員からは不満の声もあった。建物の構造上、縦に長いユニットでは移動距離も長く、労働時間・
移動距離が多く、心理的・身体的に大変な負担だった。
1人で対応するのは無理、間に合わないという声が多かった。介助が必要な方、起きてすぐ歩き始め
てしまう歩行不安定な方に対して、見守り機器の通知が来てから移動していては間に合わない。普段
対応していない利用者様に対応することについては、やり方が異なる点もあるため、その方のケアが
わからないという声があった。
ユニット間の移動が大変だった。通常担当していないユニットの利用者については、普段の様子がわ
からない状態で介助に入らなければならないこと、2ユニット分の通知が鳴ることへの心理的負担も
あった。
負担はあったと思うが、今回はサポーターがいたため、無理という声はなかった。しかし、本当に1
人体制になった場合にはかなりの負担になると思われる。
上下階への移動が負担であり、特に高齢の職員は腰の痛みや息切れが発生するとのことだった。また、
職員の焦りが利用者に通じたところがあったようで、利用者の不穏が発生し、それに対する不安が職
員間であった。通知が通常の倍もなるため、全てにすぐに対応することができず、安全面で問題があ
るのではないかとの意見もあった。
利用者のためにすぐに駆け付けたいが、別の利用者の介助中のため対応できない状況があり、心理的
に負担に感じることがあった。
2ユニットを1人で対応することについて精神的に負担があったが、見守り機器を活用して巡視でき
たので負担軽減はできたと思う。
サポーターを配置しているユニットを見守り機器だけで確認することに不安があった。また、ユニッ
ト間の移動に伴う身体的負担があった。
階段でのユニット間の移動が負担であった。
ユニット間の移動による身体的負担の他、優先度から利用者に対応を待ってもらうことがあり、申し
訳なさから心理的負担が感じられた。ただ、命に関わる事案を優先せざるを得なかった。
図表 177
実証調査の状況_見守り機器の活用状況
見守り機器の設定は、実証前には各階の利用者についてのみ確認できるようにしていた。本実証では
他の階の全利用者分確認できるように変更したため、通知が鳴りすぎるという声もあり、心理的負担
がかかっていたようだ。
大きな変更はないが移動に時間がかかるため、通常は起き上がった時に通知が鳴る設定としている
が、実証中は少し早めに通知が鳴るように設定を変更していた。
通常は各フロアのアラートのみ鳴るようにしているが、今回は倍の利用者数に対するアラートが鳴っ
てしまうため、利用者の重要度を踏まえて、アラート通知の設定調整を行った。
主担当が2ユニットを見守り機器で確認し、サポーターは自分が待機しているユニットを確認するこ
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