よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


(5)認知症グループホームの例外的な夜勤職員体制の取扱いの施行後の状況把握・検証、必要な対応の検討に関する調査研究事業(報告書)(案)[6.5MB] (91 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38545.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第240回 3/18)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

図表 149
待機・休憩時間の
変化

実証テーマ① 実証調査の状況_事業所の観点

 職員1人あたりの業務内容で見ると、直接介護の時間が増え、待機や休憩時間
は減った印象である。
 2人夜勤体制の導入時から、待機・休憩時間は比較的取れていると感じている。
 利用者の睡眠状態や体調によるが、要介護度が軽度の方が多いため、比較的待
機時間は取れている。直接介護の時間は少ない。
 3人夜勤体制時はまとまって 1 時間休憩を取っていた。2人夜勤体制にしてか
らは、待機時間をうまく活用し、30 分+30 分など分割して休憩を取っている。

転倒転落、ヒヤリ・  2人夜勤体制の導入前後でほとんど変わっていない。センサーが鳴っても対応
ハットの発生状況

が間に合わないことがあり、転倒が増えた印象がある。
 2人夜勤体制にしたことで転倒発生状況は増えた。1人の対応をしている間に、
もう1人転倒してしまったこともある。

図表 150


実証テーマ① 実証調査の状況_ 現夜勤体制の持続可能性についてのご意見

今後も2人夜勤体制を継続する予定である。見守り機器を増やし、定期巡回の頻度を減らすなどの
工夫をしていきたい、現在は6割程度の利用者へ使用しているが、理想的には全利用者に対して使
用したい。身体的・心理的負担はあるが、日中のサービスを充実させることができている。



現在の状況が続く限りは、このまま継続したいと考えている。利用者の状態が悪化した場合などの
対応は考える必要があるが、介護職員が不足する状況の中で、条件緩和は必要であると考える。



職員数が確保できれば、3人夜勤体制に戻したいと考えている。
図表 151



実証テーマ① 実証調査の状況_現夜勤体制の継続のために必要と思われる事項等

建物構造上の工夫が必要である。現在までにユニット間の壁を改修し、動かせるようになったこと
で、全フロアを開放することができる。日中は閉めておき、夜間のみ開放している。



朝と夕方の業務効率化を検討する必要がある。また他事業所の導入事例も聞いてみたい。



職員の心理的負担、利用者の状態急変時、災害発生時の対応が必要だと考える。



処遇面を改善できれば、職員のモチベーションにつながると考えられる。

82