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【参考資料2】長谷川参考人提出資料 (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49021.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第4回 1/15)《厚生労働省》
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問う
「身体拘束」を

連載─2

長谷川利夫(はせがわ・としお)
杏林大学保健学部作業療法学科・教授
1964 年東京都生まれ。 1987 年國學院大學法学部法律学科政治学コース卒業。 2010 年新潟医療福祉
大学医療福祉学研究科保健学専攻博士後期課程修了。 2009 年度学位請求論文「精神科病院における
隔離・身体拘束に関する各専門職の意識の実態とその背景要因及び作業療法士の役割に関する研究」に
より保健学博士。 2011 年より杏林大学保健学部作業療法学科教授、現在に至る。著書に『精神科医療

『病棟から出て地域で暮らしたい─精神科の「社会的
の隔離・身体拘束』2013 年、日本評論社(単著)
入院」問題を検証する』2014 年、やどかり出版(共著)
など。日本病院・地域精神医学会理事(政策委員会
委員長)
、精神保健従事者団体懇談会代表、公益社団法人全国精神保健福祉会連合会政策委員。

©IGAKU-SHOIN Ltd, 2022

大畠一也さんのこと
前号(2022 年 9 月号) に、ニュージーランド

ない、そしてなかなか外してもらえないという

国籍のケリー・サベジさんが、神奈川県の精神

ものだ。息子さんが 3 か月間身体拘束をされ

科病院で身体拘束を 10 日間され続けた後に心

続けているが会わせてもらえない、エコノミー

肺停止となり、その後亡くなった事実を書い

クラス症候群により命も心配だと訪ねてこられ

た。私はケリーさんの兄パットさんらと“精神

たお母さんもいた。そのお母さんと私は弁護士

科医療の身体拘束を考える会”を立ち上げ、そ

らと共に、息子さんが入院している医療観察法

こに私個人の携帯番号を公開し、常時身体拘束

病棟を訪ねた。息子さんは病棟の奥から、拘束

に関する相談を受けられるようにした。すると

具を外され、看護師に連れられて面会室まで出

実にさまざまな相談が寄せられるようになった

てこられた。一緒にパンとジュースをいただき

(写真)


ながら 30 分ほど歓談したが、手首を見ると拘

一番多いのは、家族が身体拘束されたが会え

1343-2761/22/紙:¥500/ 電子:¥750/ 論文 /JCOPY
540
閲覧情報:医学書院 10001

束具の跡が付いていた。面会が終わると「再拘

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2024/12/24 11:32:15