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【参考資料3-1】ポリオウイルスの取扱いに関する指針(案)[1.7MB] (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》
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図表6

ポリオ根絶戦略における目標達成のための主要な手段

目標達成のための手段
概要
政治に対するアドボカシー GPEI と各国政府との関係を再構築し、政策提言を体系化すること
の強化
で、緊急性や説明責任を明らかにし、より重大な政治的な意思決
定を可能とする。
地域への関わり(コミュニテ ワクチンへの拒否感の低減や地域における子どもへの予防接種
ィ・エンゲージメント) 27 の強 の促進等、地域の状況に応じた地域社会との関わりを通じて予防

接種に対する忌避を減らす。
パートナーシップの拡大
予防接種の関係者や保健福祉の関係者、社会貢献活動の関係
者といったより多くの関係者と連携しながら取組を拡大し、取組を
加速させる。
ポリオワクチンに関するキ 予防接種キャンペーンの実施体制や感染拡大時の推進体制を強
ャンペーンの実施
化することで、ポリオウイルス封じ込めの最前線での取組による
成果を促進する。
サーベイランスの強化
施策の実行に必要な情報を提供できるようなサーベイランスの実
施を通じて対応を強化する。

1.5.3 ポリオウイルス封じ込めのための世界的行動計画(GAP)
世界的なポリオウイルスの封じ込めに向けては、WPV の型特異的根絶と封じ込めを行うとともに、OPV
予防接種停止後は、ポリオウイルスの再出現を防止する必要がある。GAP では、根絶以後を視野に入れ
た、ポリオウイルス基幹施設(PEF)に関連したリスクを最小化するための方向性が示されており、
 各国は、ワクチン製造・診断・研究に関わる基幹施設を PEF として指定し、その数を最小限にす
ること


PEF は、WPV、VDPV、OPV 様ポリオウイルスを封じ込めるためのバイオセーフティーレベル設
備とバイオリスク管理対策を整え、国家機関から監査及び認証を受けること

とされている。
GAP はこれまでに改訂が重ねられており、2022 年7月に第4版(GAPⅣ)が公開された2829。
なお GAPⅣ(2015 年当初は第3版(GAPIII))を遵守するための各国の対応方法として、2015 年当初は
2型のみを管理の対象とするように WHO から推奨されていたが、2024 年8月現在、2型に加え、1、3型
の野生株を管理の対象とするように WHO から推奨されている状況である。
1.5.4 封じ込め認証スキーム(Containment certification scheme;CCS)
GAP で求められている PEF の封じ込め認証に関し、封じ込め認証のプロセス、関係者の役割、実際の
監査における監査チームの構成、監査人の要件、監査方法、所見、報告等の手続きや様式について定め
られている。
1.6 PIM ガイダンス
施設が所持する感染性ポリオウイルスを含む材料(以下「IM」という。)に加え、ポリオウイルスを含む可
27

脅威に面した当事者と専門家や行政との協働を指す。
WHO:WHO Global Action Plan for Poliovirus Containment (GAPⅣ), 2022
https://polioeradication.org/wp-content/uploads/2022/07/WHO-Global-Action-Plan-for-Poliovirus-Containment-GAPⅣ.pdf
29
2015 年版 GAPⅢから 2022 年版 GAPⅣへの移行期間は、2022 年 7 月から 2025 年 7 月までの 3 年間である。
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