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【参考資料3-1】ポリオウイルスの取扱いに関する指針(案)[1.7MB] (51 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》
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5.6.2

作業の適格性に関する留意事項

PEF は、ポリオウイルスを取り扱う作業に従事する際には、感染リスクがあるということを踏まえ、教育
や研修の状況、業務経験、割り当てられた責任や職務を安全かつ確実に遂行できる技能について習熟さ
せるなど、それらを適切に確認することが重要である。また、作業に必要な技能を習熟したと判断された
場合においても、定期的に技能等の習熟度を確認し、その結果に基づき継続的にトレーニングを実施す
ることが望ましい。実施した結果等は、適切に保管することが求められる。さらに、当該結果に基づき、必
要に応じて作業従事者の配置を見直すなど適切な措置を講じることが期待される。

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ポリオウイルスに対する緊急時対応計画の策定
PEF は、組織のバイオリスクの取扱いに影響を与える可能性がある、起こりうる全ての緊急時の事案を

想定し、明確化するとともに、緊急時対応計画に基づき、PEF における緊急計画とその手順を定める必要
がある。
PEF の緊急計画には、以下の内容を含めるものとする。
・起こりうる全ての緊急時の事案(ばく露形態、感染者の発生、作業者の医療上の緊急事態、大規模な
漏出の発生、封じ込めの破綻等)
・起こりうる事案のリスクの特定、評価を踏まえた予防策
・発生した場合の対処方法・手順(PEF 内及び国・都道府県 PEF が所在する地域を管轄する保健所、
国・近隣の自治体や関係機関等への報告・連絡体制の確立)
・その他の被害の低減
ばく露や漏出等の事案として、例えば、次のケースが想定される(図表 15)。
図表15 ばく露や漏出等の事案(例)
事案
1.PEF におけるばく露
2.PEF で無症状病原体保有者の発生疑い
3.PEF からのポリオウイルス漏出
4.環境水サーベイランスによるポリオウイルス検出
5.AFP サーベイランス等による患者探知
PEF は、感染の可能性がある作業従事者を探知するため、以下の検査等を実施することが想定され
る。
・施設の環境水(下水)サーベイランス(「4.3 環境の安全対策」参照)
・作業従事者の便検査
・作業環境の汚染状況に関する調査(作業室内の整理、整頓状況、除染の確認、消毒・滅菌の確認、
廃棄物処理の確認など)
・中和抗体価検査
PEF は、リスク評価の結果を踏まえ、検査等の実施方法・頻度等を決定すること85。

85 検査対象とする作業従事者の特定のために、出勤状況、施設内の行動歴、体調管理簿、予防接種歴、研修受講歴、作業手
順書などの他、施設平面図などを活用することが想定される。

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