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【参考資料3-1】ポリオウイルスの取扱いに関する指針(案)[1.7MB] (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》
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い直径 25~30nm の正二十面体ウイルス粒子構造と、プラス鎖一本鎖 RNA のゲノムを持つウイルスであ
る(図表2)。その抗原性により「1型」、「2型」、「3型」の3種類の血清型に分類される。
図表2

ポリオウイルスの画像

国立感染症研究所ウイルス第二部から提供
また、ポリオウイルスはその由来に応じて、ヒト集団に自然に伝播していたウイルスに由来する「野生株
ポリオウイルス(WPV:Wild poliovirus)」、ワクチン作製のため各種条件で弱毒化された「OPV 様ポリオウ
イルス:Poliovirus, OPV-like」、経口生ポリオワクチン(OPV:Oral poliovirus vaccine)から派生し突然変異
により病原性が回復した「ワクチン由来株ポリオウイルス(VDPV:Vaccine-derived poliovirus)」に分類さ
れる。VDPV のうち、ヒト-ヒト伝播が証明されたものは「伝播型ワクチン由来ポリオウイルス(cVDPV:
Circulating vaccine-derived poliovirus)」と呼ばれる。
なお、OPV に含まれるポリオウイルス Sabin 株は、日本で使用される主な IPV 含有ワクチンの原料に
用いられている。GAPⅣによると、「乳幼児や小児を対象とした研究における摂取による推定感染価
(ID50)9は WPV で 101 CCID5010、Sabin 株ポリオウイルスで 103 CCID50」とされており、WPV による感染リス
クは Sabin 株ポリオウイルスと比較すると顕著に高い(図表3)。

9 50%感染量。細菌やウイルス等の定量法の一つで、多数の動物や培養組織に、感染性の微生物を含む検体を摂取した場合に、全体の 50%に
感染させると推定される微生物等の量を表すもの。
10 CCID50 とは 50% Cell Culture Infective Dose の略称であり、50%細胞培養感染量を指す。

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