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【参考資料3-1】ポリオウイルスの取扱いに関する指針(案)[1.7MB] (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54655.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第94回 3/26)《厚生労働省》
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図表11 5 つのリスク管理対策
管理対策
排除又は代替
エンジニアリング制御

管理的コントロール

実践と手順
PPE

利点・欠点(例)
【利点】根本的な解決が可能。
【欠点】常に可能とは限らない。
【利点】効率的で実効可能。
【欠点】コストがかかる、複雑である、研修・訓練やメンテナンスの必
要性がある、危険性が残る、空間的・機械的対応である。
【利点】低コストで即時に実効可能。
【欠点】間接的な対策である、主に人的要因による対策であるため、
それ以外の要因対策には向かない。根本的なリスク低減ではなく一
時的、継続的維持管理が必要。
【利点】標準手順書等により標準化された対策が可能。
【欠点】研修・訓練が必要である、管理監督が必要である。
【利点】活用しやすい、相対的にコストが低い。
【欠点】リスクが残存する、不適切な PPE の使用と着脱操作により、
ばく露する可能性がある、保護対象が作業従事者のみである、研
修・訓練が必要である。

(モニタリング)
PEF は、リスク管理計画が確実に実行され、有効であるかどうか確認し、必要に応じて改善する。リスク
評価に係る文書は定期的にレビューを行い、状況の変化に応じて修正する。

5.4

安全管理

5.4.1 封じ込め区域に関する基準等
バイオリスク管理の観点から、PEF は、封じ込め施設からのポリオウイルスの紛失に対するバイオセー
フティ及びバイオセキュリティのリスク評価に基づく対策を実施することが重要である。
PEF は、ポリオウイルスのみを扱う専用実験室又はポリオウイルス以外の病原体も使用する実験室の
いずれかであるが、ポリオウイルス以外の病原体も使用する施設の場合、クロス・コンタミネーション(交
差汚染)を防ぐために、ポリオウイルスと他の病原体を扱う作業の間で効果的な除染と一定期間の間を置
くことなどを考慮すること。
PEF は、ポリオウイルスを取り扱う区域において安全キャビネット等の一次封じ込めの使用の有無に関
係なく、燻蒸のための密閉可能な封じ込め構造と、空気が実験室の出入口から実験室内部へ流れるよう
内向き気流管理できる構造を設ける必要がある。
(施設基準)
PEF は施設基準として、感染症法に基づく四種病原体等取扱施設の基準(BSL2相当)に加えて、GAP
では BSL3以上に相当する基準が求められており、具体的には、以下を満たすことが望ましい。
・特に指定のない限り、ポリオウイルスを使用する作業は、安全キャビネット等の一次封じ込め機器・設
備等を使用する。
・前室への立入りについて、二重扉構造の人員用エアロックによって管理する。機能には、適切なアラ
ーム、インターロック又は一度に複数のドアが開かないような機能と同等の運用を行う。また、建築シ
ステムが常時正常に機能することを保証するための運用操作手順を整備する。前室、器材用のエア
ロック、及び入室用のエアロックは、封じ込め境界内にあるとみなされ、燻蒸のために密閉可能であ
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