資料Ⅱ－４－９

多様な⼈材の確保

○ 多様な専⾨的知識を有する社会⼈等を迎え⼊れることにより、学校教育の活性化を図ることを⽬的とした「特別
⾮常勤講師」制度が導⼊されているが、⼩中学校での届出数は減少傾向。また、普通免許状を有しない者であっ
ても、都道府県教育委員会が⾏う教育職員検定に合格すれば、学校現場で働くことができる「特別免許状」制度
についても、正規職員の採⽤は低調。
○ 採⽤倍率が低下する中で教育の質を確保するためには、能⼒の⾼い⼈材であれば教育現場に参画できるよう
にすることが不可⽋。官と⺠との間で⼈材が流動的に⾏き来する仕組みを導⼊するなど、免許制度や採⽤⽅法
について新たな仕組みを検討すべきではないか。
◆特別⾮常勤講師の届出数の推移（⼩学校・中学校）
平成16年度

⼩学校
中学校
合計

平成21年度 平成26年度

令和２年度

◆教員免許の有無

対平成16年度⽐

8,881

6,150

4,730

3,668

▲5,213

3,649

3,038

2,495

2,348

▲1,301

12,530

9,188

7,225

6,016

▲6,514
（▲52.0％）

◆⼩学校教員採⽤者における⺠間企業等勤務経験者数（令和４年度）
採⽤者（⼈）

うち⺠間企業等
勤務経験者（⼈）

16,152

426

普通免許状（⼈）

2.6%

特別免許状
（⼈）

特別免許状
（割合）

⼩学校

28,187

22
（うち公⽴16）

0.08%

中学校

44,297

60
（うち公⽴22）

0.14%

52,629

144
（うち公⽴62）

0.27%

125,113

226
（うち公⽴100）

0.18%

⾼等学校
計
（出所）⽂部科学省資料

（『学⼒の経済学』2015.6 中室牧⼦）

割合

◆教員免許状の授与件数（令和２年度）
区分

・マセティカ研究所のデッカー教授らが、教員免許が教員の質に与える影響を
検証。
・免許を持たない教員に教わった⼦どもは、免許を保有する教員に教わった
⼦どもとと⽐較して算数の点数が⾼く、国語では差がなかったことがわかった。
・経済学者の間では教員免許の有無による教員の質の差はかなり⼩さいと
いうのがコンセンサスとなっている。

（付加価値の差）
0.35
0.30
0.25
0.20
0.15
0.10
0.05
0.00
免許あり教員の平均値と

免許あり教員のうち

免許なし教員の平均値の差

上位と下位の差

（注）「免許あり教員のうち上位と下位の差」は、付加価値でみたときの上位25％と下位25％の差を意味している。