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資料3-1  リツキシマブ(遺伝子組換え) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》
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安全性について、注目すべき有害事象として、本剤初回投与から 2 年後に、低ガンマグロ
ブリン血症であった 1 例で大腸菌による腎盂腎炎が認められた。
16) Bang SY, et al. Multicenter retrospective analysis of the effectiveness and safety of rituximab in
korean patients with refractory systemic lupus erythematosus. Autoimmune Dis 2012; 2012:
565039. 23)
標準治療に抵抗性を示す SLE 患者 39 例を対象に本剤が投与された後方視的研究。対象患
者の年齢は 32.1±8.6 歳(平均値±標準偏差)であり、39 例中 17 例(43.6%)がループス腎
炎合併例であった。
本剤の用法・用量は、500 mg を 2 週間間隔で 2 回(23 例)
、375 mg/m2 を 1 週間間隔で 4 回
(5 例)、1,000 mg を 2 週間間隔で 2 回(4 例)
、500 mg 単回投与(3 例)
、その他(4 例)で
あった。
ループス腎炎に関する有効性について、CR は、尿蛋白が 0.5 g/日未満、血尿及び細胞性円
柱が消失、eGFR が正常とし、PR は、尿蛋白及び eGFR 値が治療開始前と比べて 50%超改善
と定義した。
6 カ月時点で、CR 又は PR は 64.7%(11/17 例)に認められ、全例が PR であった。1 例で
再燃が認められたが、本剤の再投与により 6 カ月後に再度奏効した。
安全性について、有害事象は 7/39 例(17.9%)に認められた。軽度の infusion reaction(皮
疹、筋肉痛)が 4 例(10.3%)に認められた。感染症(肺炎、結核、膿腫)が 3 例(7.7%)に
認められ、うち 1 例が臀部の多巣性嚢腫による敗血症性ショックで死亡した。
17) Lindholm C, et al. Longterm clinical and immunological effects of anti-CD20 treatment in
patients with refractory systemic lupus erythematosus. J Rheumatol 2008; 35: 826-33. 35)
17~71 歳の本剤が投与された患者 33 例を対象とした後方視的研究。本剤が投与された 33
例のうち、難治性 SLE は 31 例であり、ループス腎炎合併例は 17 例であった。
本剤 375 mg/m2 を 1 週間間隔で 4 回静脈内投与し、免疫抑制剤と併用した。
ループス腎炎に関する有効性について、CR は、尿中アルブミン量が 0.5 g/日未満、血清ク
レアチニン及び血清アルブミンが正常、尿沈渣正常とし、PR は、ベースライン時に異常が認
められたすべての腎機能評価項目が 50%以上改善し、悪化を認めない場合と定義した。
本剤投与後 6~12 カ月時点において、CR は 2/17 例(12%)
、PR は 9/17 例(53%)に認め
られた。糸球体腎炎の再燃が 4 例で認められ、そのうち 1 例で CY 治療を継続したにもかか
わらず活動性の腎炎が認められたため、26 及び 36 カ月後に本剤を再投与した。
安全性について、本剤投与中止は 33 例中 3 例であった。内訳は、初回投与後の下顎骨炎に
より中止した 1 例、3 回目投与後の発熱、皮疹及び関節炎を伴う血清病により中止した 1 例、
2 回目投与終了後から 3 回目投与前までに呼吸不全及び心不全により死亡した溶血性貧血の 1
例であった。本剤最終投与後に好中球減少及び緑膿菌敗血症を発現した 1 例が 2 カ月間入院
した。ループス腎炎の 1 例が、23 カ月後に肺感染症により死亡した。自己免疫性血小板減少

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