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資料3-1  リツキシマブ(遺伝子組換え) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》
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少(1.4% vs. 2.7%)であった。重篤な感染症は、両群ともに 14 例認められた。感染症以外で
入院が必要となった有害事象は、本剤群と比べてプラセボ群で高い傾向であった
(48.1/100pt-year vs. 17.6/100pt-year)。Infusion related reaction の発現頻度は両群で同程度であ
ったが、副作用と判断された infusion related reaction はプラセボ群 8.5%に対し、
本剤群で 16.4%
であった。

5.要望内容に係る国内外の公表文献・成書等について
(1)無作為化比較試験、薬物動態試験等の公表論文としての報告状況
代表的な公表論文の概略について、以下に示す。
<海外における報告>
成人
1) Gomez Mendez LM, et al. Peripheral Blood B Cell Depletion after Rituximab and Complete
Response in Lupus Nephritis. Clin J Am Soc Nephrol 2018; 13: 1502-9. 14)
ループス腎炎において本剤による治療後に末梢血 B 細胞の枯渇が不十分な場合、腎臓に沈
着した尿細管間質性リンパ球の減少も不十分となり、本剤の薬効が十分に発揮されないこと
につながると考えられることから、本剤投与後の末梢血 B 細胞の枯渇状態やループス腎炎の
完全寛解の関連を評価するため、LUNAR 試験のデータが解析された。
本剤を投与された 68 例を解析対象とし、末梢血 B 細胞の完全枯渇(0 cells/μL)を 78 週間
にわたって評価した。ロジスティック回帰分析を用い、78 週時点での B 細胞の完全枯渇と腎
の完全寛解(Upr/Ucr が<0.5 mg/mg かつ血清クレアチニンが正常値又はベースラインが正常
値の場合には 15%未満の上昇)の関連を評価した。
68 例中 53 例(78%)が中央値 182 日(四分位範囲:80~339 日)で完全枯渇に至り、完全
枯渇が継続した期間中央値は 71 日(四分位範囲:14~158 日)であった。完全枯渇に至った
53 例中 25 例(47%)が完全寛解に至った一方で、完全枯渇に至らなかった症例 15 例のうち
完全寛解に至った症例は 2 例(13%)であり、完全枯渇は完全寛解と関連していた(未調整
オッズ比[95%信頼区間]:5.8[1.2, 29])
。また、完全枯渇までの期間が延長するのに伴い、
完全寛解の割合が低下していた(未調整オッズ比[95%信頼区間]
:0.89[0.81, 0.98])
。完全
枯渇期間 71 日未満(中央値)が完全寛解と相関していた(未調整オッズ比[95%信頼区間]:
4.1[1.5, 11]


2) Moroni G, et al. Rituximab vs mycophenolate and vs cyclophosphamide pulses for induction
therapy of active lupus nephritis: a clinical observational study. Rheumatology 2014; 53: 1570-7.
25)

活動性ループス腎炎に対する本剤、MMF 及び CY パルス療法の効果を比較する前方視的非
盲検観察試験が実施された。
活動性ループス腎炎患者 54 例が登録された。内訳は、登録時にループス腎炎と診断された
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