よむ、つかう、まなぶ。
資料3-1 リツキシマブ(遺伝子組換え) (34 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
対象とした研究では、本剤 750 mg/m2(最大 1,000 mg)を 1 日目及び 15 日目に投与し、CY 500
~750 mg を 2 日目及び 16 日目に併用投与したところ、全例で奏効が認められた。維持治療
には、経口プレドニゾロン、経口アザチオプリン又は MMF が含まれる。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) Harrison’s Principles of Internal Medicine 21st Edition. McGraw-Hill Education; 2022. 56)
Chapter 356 Systemic Lupus Erythematosus
Life-threatening SLE: proliferatice forms of lupus nephritis
既存治療で効果不十分な SLE に対する治療選択肢として、本剤(375 mg/m2 を 1 週間間隔
で 4 回投与、又は 1,000 mg を 2 週間間隔で 2 回投与)が記載されている。
また、以下の記載がある。
活動期の SLE に対する B 細胞を標的とした生物学的製剤の使用について、盛んに研究が行
われている。
特に、標準的な併用療法に抵抗性を示す SLE 患者に対し、
抗 CD20 抗体
(rituximab)
が広く使用されている。いくつかの非盲検試験では、ループス腎炎や非腎症ループスの両者
に対して、有効性が示されている。しかし、腎症 SLE 及び非腎症 SLE に対する前向きプラセ
ボ対照ランダム化比較試験(腎症状を有する SLE を対象とした 1 試験、腎症状以外の症状を
有する SLE を対象とした 1 試験)では、標準的な併用療法に抗 CD20 抗体を追加する群とプ
ラセボを追加する群との間に有意差はみられなかった。
2) Goldman-Cecil Medicine 26th edition. Elsevier; 2020. p1725-34. 57)
Section XXII Rheumatic diseases
Chapter 250 Systemic Lupus Erythematosus
Figure 250-4 にて、米国ガイドラインで提示されている Class III/IV のループス腎炎に対する
寛解導入療法のアルゴリズムが引用されており、6 カ月の寛解導入療法後も改善せず、CY か
ら MMF 又は MMF から CY へ変更しステロイドパルスを併用した治療でも効果を認めない場
合には本剤の投与を考慮する旨が示されている。
また、以下の記載がある。
治療
補助治療及びその他の治療
生物学的治療
B 細胞表面に発現する CD20 に特異的なモノクローナル抗体であるリツキシマブは、B 細胞
性リンパ腫に対して承認されており、他治療が無効の SLE 患者に対しても使用されている。
本剤は、数カ月間にわたり B 細胞を枯渇させ、抗原提示細胞として作用する活性化 B 細胞を
除去することにより、T 細胞の活性化を制限すると考えられる。しかし、本剤のループス患
者を対象とした比較臨床試験では、有効性が示されていない。活動性の増殖性ループス腎炎
34
~750 mg を 2 日目及び 16 日目に併用投与したところ、全例で奏効が認められた。維持治療
には、経口プレドニゾロン、経口アザチオプリン又は MMF が含まれる。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) Harrison’s Principles of Internal Medicine 21st Edition. McGraw-Hill Education; 2022. 56)
Chapter 356 Systemic Lupus Erythematosus
Life-threatening SLE: proliferatice forms of lupus nephritis
既存治療で効果不十分な SLE に対する治療選択肢として、本剤(375 mg/m2 を 1 週間間隔
で 4 回投与、又は 1,000 mg を 2 週間間隔で 2 回投与)が記載されている。
また、以下の記載がある。
活動期の SLE に対する B 細胞を標的とした生物学的製剤の使用について、盛んに研究が行
われている。
特に、標準的な併用療法に抵抗性を示す SLE 患者に対し、
抗 CD20 抗体
(rituximab)
が広く使用されている。いくつかの非盲検試験では、ループス腎炎や非腎症ループスの両者
に対して、有効性が示されている。しかし、腎症 SLE 及び非腎症 SLE に対する前向きプラセ
ボ対照ランダム化比較試験(腎症状を有する SLE を対象とした 1 試験、腎症状以外の症状を
有する SLE を対象とした 1 試験)では、標準的な併用療法に抗 CD20 抗体を追加する群とプ
ラセボを追加する群との間に有意差はみられなかった。
2) Goldman-Cecil Medicine 26th edition. Elsevier; 2020. p1725-34. 57)
Section XXII Rheumatic diseases
Chapter 250 Systemic Lupus Erythematosus
Figure 250-4 にて、米国ガイドラインで提示されている Class III/IV のループス腎炎に対する
寛解導入療法のアルゴリズムが引用されており、6 カ月の寛解導入療法後も改善せず、CY か
ら MMF 又は MMF から CY へ変更しステロイドパルスを併用した治療でも効果を認めない場
合には本剤の投与を考慮する旨が示されている。
また、以下の記載がある。
治療
補助治療及びその他の治療
生物学的治療
B 細胞表面に発現する CD20 に特異的なモノクローナル抗体であるリツキシマブは、B 細胞
性リンパ腫に対して承認されており、他治療が無効の SLE 患者に対しても使用されている。
本剤は、数カ月間にわたり B 細胞を枯渇させ、抗原提示細胞として作用する活性化 B 細胞を
除去することにより、T 細胞の活性化を制限すると考えられる。しかし、本剤のループス患
者を対象とした比較臨床試験では、有効性が示されていない。活動性の増殖性ループス腎炎
34