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資料3-1  リツキシマブ(遺伝子組換え) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》
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10.2 治療
10.2.3 Class III 又は Class IV のループス腎炎
10.2.3.1 疾患活動性の高い Class III 又は Class IV のループス腎炎に対する初期治療
Practice Point 10.2.3.1.6:
ループス腎炎治療において B 細胞を標的とした生物学的製剤には新たな役割がある。ベリム
マブは疾患活動性の高いループス腎炎の標準療法に上乗せすることが可能である。本剤は治
療抵抗性又は難治性のループス腎炎に対して使用を考慮し得る。
10.2.4 Class V のループス腎炎
Practice Point 10.2.4.1:
Class V のループス腎炎患者に対して推奨されるアプローチとして、以下の記載がある。
尿蛋白がネフローゼ域に達する症例においては、はじめにレニン-アンジオテンシン阻害剤及
び高血圧症治療、次のステップとして免疫抑制剤にステロイド及びその他の薬剤(ミコフェ
ノール酸誘導体、CY、カルシニューリン阻害剤、本剤、アザチオプリン等)1 剤以上との併
用療法、その次にヒドロキシクロロキンによる治療を行う。
10.2.4.2 治療効果が不十分な症例のマネジメント
Practice Point 10.2.4.2.1:
治療効果が不十分な症例に対する治療アルゴリズムとして、以下の記載がある。
1
2
3
4

5

治療のアドヒアランス確認

血中薬物濃度を測定し、免疫抑制剤の適正量を確認(ミコフェノール酸
誘導体の場合は血中ミコフェノール酸濃度、CY の場合は投与記録)

疾患の慢性化や他の疾患(例として血栓性微小血管症)が疑われる場合、
再生検を検討

疾患活動性に改善が認められない場合、第一選択治療薬への変更を検討
(ミコフェノール酸誘導体から CY、又は CY からミコフェノール酸誘導
体への変更)

第一選択治療薬の効果が不十分な場合には以下の治療を検討
ミコフェノール酸誘導体及びカルシニューリン阻害剤の併用
本剤又は他の生物学的製剤の追加
CY パルスの治療コース増加

10.2.4.3 ループス腎炎の再燃に対する治療
Practice Point 10.2.4.3.1:完全又は部分寛解後の再燃に対しては、奏効した導入療法と同様の
治療で寛解導入を目指すか、他の第一選択治療に変更する。
10.3.3 小児のループス腎炎に対する治療
Practice Point 10.3.3.1:小児のループス腎炎患者に対しては、成人と同様の免疫抑制療法を行
うが、治療計画を立てる際には用量調節、成長、生殖能力、心理社会的要因など、小児集団
に関連する問題を考慮すること。
6) Tellingen AV, et al. Dutch guidelines for diagnosis and therapy of proliferative lupus nephritis.
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