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資料3-1 リツキシマブ(遺伝子組換え) (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》 |
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リン)が使用され、我が国では保険診療上の制約から CsA(シクロスポリン)
、TAC(タクロ
リムス)
、MZR(ミゾリビン)が長らく使用されてきた。各薬剤とも Class V の寛解維持療法
としての推奨に足る質の高いエビデンスを欠くことから現状では Class III、IV に対する治療
戦略や特発性膜性腎症に対する TAC、CsA、リツキシマブ(保険適応外)のエビデンスを参
考に挙児希望の有無や合併症などを考慮し症例ごとの背景に応じて選択するのがよい。
8) 日本リウマチ学会、日本腎臓学会、日本小児リウマチ学会、日本小児腎臓病学会. ルー
プス腎炎に対するリツキシマブ(遺伝子組換え)使用に関するステートメント(2022 年
2 月 18 日 第 1 版)61)
ステートメントの目的
リツキシマブ(遺伝子組換え)は、既存治療抵抗性のループス腎炎に対する寛解導入が期
待できる薬剤であるが、点滴静注に伴う infusion reaction や感染症などの有害事象を合併する
可能性がある。本ステートメントは、国内外での臨床成績を基に本剤投与中の有害事象の予
防・早期発見・治療のための対策を提示し、各主治医が適正に薬剤を使用することを目的と
する。
1.対象患者
既存治療抵抗性のループス腎炎
1)ISN/RPS 分類による Class III、IV 及び V の患者で、大量副腎皮質ステロイド、または
副腎皮質ステロイドと免疫抑制剤による治療効果が不十分な患者:ただし、腎生検の
実施が適切ではないとき、臨床症状や検査所見からそれらと推定される場合は、疾患
活動性を十分確認の上、投与を行うこと。
2)原則として副腎皮質ステロイドと併用する。
2.用法・用量
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量 375 mg/m2 を 1 週間間隔で 4 回点滴静
注する。
3.用法・用量に関連する使用上の注意
・ 本剤投与時に頻発してあらわれる infusion reaction を軽減させるために、本剤投与の 30
分前に抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこと。また、副腎皮質ステロイド
と併用しない場合は、本剤の投与に際して、副腎皮質ステロイドの前投与を考慮するこ
と。
・ 注入速度に関連して血圧下降、気管支痙攣、血管浮腫等の症状が発現するので本剤の注
入速度を守り、注入速度を上げる際は特に注意すること。症状が発現した場合は注入速
度を緩めるかもしくは中止する。重篤な症状の場合は直ちに投与を中止し、適切な処置
を行う。また、投与を再開する場合は症状が完全に消失した後、中止時点の半分以下の
注入速度で投与を開始する。
・ 注入速度は以下のとおりとする。ただし、患者の状態により注入開始速度は適宜減速す
ること。
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、TAC(タクロ
リムス)
、MZR(ミゾリビン)が長らく使用されてきた。各薬剤とも Class V の寛解維持療法
としての推奨に足る質の高いエビデンスを欠くことから現状では Class III、IV に対する治療
戦略や特発性膜性腎症に対する TAC、CsA、リツキシマブ(保険適応外)のエビデンスを参
考に挙児希望の有無や合併症などを考慮し症例ごとの背景に応じて選択するのがよい。
8) 日本リウマチ学会、日本腎臓学会、日本小児リウマチ学会、日本小児腎臓病学会. ルー
プス腎炎に対するリツキシマブ(遺伝子組換え)使用に関するステートメント(2022 年
2 月 18 日 第 1 版)61)
ステートメントの目的
リツキシマブ(遺伝子組換え)は、既存治療抵抗性のループス腎炎に対する寛解導入が期
待できる薬剤であるが、点滴静注に伴う infusion reaction や感染症などの有害事象を合併する
可能性がある。本ステートメントは、国内外での臨床成績を基に本剤投与中の有害事象の予
防・早期発見・治療のための対策を提示し、各主治医が適正に薬剤を使用することを目的と
する。
1.対象患者
既存治療抵抗性のループス腎炎
1)ISN/RPS 分類による Class III、IV 及び V の患者で、大量副腎皮質ステロイド、または
副腎皮質ステロイドと免疫抑制剤による治療効果が不十分な患者:ただし、腎生検の
実施が適切ではないとき、臨床症状や検査所見からそれらと推定される場合は、疾患
活動性を十分確認の上、投与を行うこと。
2)原則として副腎皮質ステロイドと併用する。
2.用法・用量
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量 375 mg/m2 を 1 週間間隔で 4 回点滴静
注する。
3.用法・用量に関連する使用上の注意
・ 本剤投与時に頻発してあらわれる infusion reaction を軽減させるために、本剤投与の 30
分前に抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこと。また、副腎皮質ステロイド
と併用しない場合は、本剤の投与に際して、副腎皮質ステロイドの前投与を考慮するこ
と。
・ 注入速度に関連して血圧下降、気管支痙攣、血管浮腫等の症状が発現するので本剤の注
入速度を守り、注入速度を上げる際は特に注意すること。症状が発現した場合は注入速
度を緩めるかもしくは中止する。重篤な症状の場合は直ちに投与を中止し、適切な処置
を行う。また、投与を再開する場合は症状が完全に消失した後、中止時点の半分以下の
注入速度で投与を開始する。
・ 注入速度は以下のとおりとする。ただし、患者の状態により注入開始速度は適宜減速す
ること。
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