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資料3-1  リツキシマブ(遺伝子組換え) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00026.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第54回 2/15)《厚生労働省》
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SLE の腎外症状により血液透析を施行した 3 例を除く 15 例(WHO 分類 Class III:2 例、
Class IV:7 例、Class IV-V:4 例、Class V:1 例、不明:1 例)中 14 例(93%)で、SLEDAI
スコア、抗 ds-DNA 抗体、腎機能及び尿蛋白が改善又は安定した。5 例では B 細胞数の回復
を伴う再発により、複数コースの本剤投与が必要となった。
安全性について、漿膜炎及び腎炎の抑制のため CY 及び本剤を併用した 1 例では、黄色ブ
ドウ球菌による心内膜炎を発症し、僧帽弁及び大動脈弁に疣贅が形成された。開心術の後、
死亡した。過度の免疫抑制に関連した感染症による死亡と考えられた。
全身性血管炎及びループス腎炎を合併した 1 例では、メチルプレドニゾロン、MMF 及び本
剤を併用することで奏効が認められたが、本剤 4 回目投与後に脳血管炎の症状が出現し、痙
攣及び脳梗塞が MRI で確認された(IVIG 及び CY の投与により回復)。
約半数の患者で本剤投与に関連する軽度の有害事象(掻痒、悪心、倦怠感)が認められた
が、ヒドロコルチゾンの前投与と投与速度を減速して投与することで発現が減少した。
31) Marks SD, et al. B lymphocyte depletion therapy in children with refractory systemic lupus
erythematosus. Arthritis Rheum 2005; 52: 3168-74. 45)
7.7~16.1 歳の既存の免疫抑制剤に抵抗性の活動性 SLE 患者 7 例を非盲検試験に組み入れ、
本剤 750 mg/m2(最大投与量 1,000 mg)を day 1 及び day 15 に投与した。CY 静注及び高用量
の経口ステロイドを併用した。7 例中 6 例でループス腎炎を合併していた
(WHO 基準 Class II:
2 例、Class III:2 例、Class IV:2 例)

重度で多臓器に病変を認め致死的な状態で、血漿交換を含む標準的治療に効果不十分であ
った 2 例では、本剤投与後に腎機能の著明な改善及び尿蛋白の低下が認められた。
安全性について、重篤な infusion reaction や遅発性の副作用は認められなかった。
32) Baskin E, et al. The use of low-dose cyclophosphamide followed by AZA/MMF treatment in
childhood lupus nephritis. Pediatr Nephrol 2010; 25: 111-7. 21)
4~21 歳のループス腎炎(WHO 基準 Class III/IV)患者 20 例を対象とした後方視的研究。
20 例のうち、難治例(メチルプレドニゾロン+CY、アザチオプリン、MMF による治療が無
効)の 3 例(Class III:1 例、Class IV:2 例)に本剤 375 mg/m2 を 1 週間間隔で 4 回投与した。
1 例で本剤投与後に血清クレアチニンは安定した(1.6~1.8 mg/dL)
。他の 2 例では、血漿交
換、IVIG 及び本剤による治療を行ったものの、腎機能の悪化が進行した。
安全性について、観察期間中に 1 例で細菌性肺炎が認められた。
<日本における報告>
成人
33) Tanaka Y, et al. Efficacy and safety of rituximab in Japanese patients with systemic lupus
erythematosus and lupus nephritis who are refractory to conventional therapy. Mod Rheumatol
2016; 26: 80-6.(IDEC-C2B8-A4 試験、J-GCP 準拠)46)

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