患者は 7 歳 11 カ月であった（ワクチン接種時の年齢）。

2022/08/29、ワクチン接種前の体温は摂氏 36.5 度であった。

患者の家族歴は両親ともにアレルギー性鼻炎ならびにハウスダストア
レルギーと報告された。

ワクチンの予診票（基礎疾患、アレルギー、最近 1 ヵ月以内のワクチ
ン接種や病気、服薬中の薬、過去の副作用歴、発育状況等）による病
歴に、アレルギー：ダニ、ハウスダスト、ネコ。卵、大豆のアレルギ
ーは克服、があった。

服用中の薬：タリオン、オノン、アレグラ、ゼペリン点眼液、アラミ
スト、ヒルドイドクリーム、プロトピック軟膏。

2022/08/29 13:30、患者は COVID-19 免疫のため、bnt162b2（5～11
歳用コミナティ）（2 回目（報告通り）、ロット番号：FN5988、使用
期限：2022/10/31、投与経路不明、単回量）を接種した。

2022/08/31（1 回目接種の 2 日後）、患者は「Guillain-Barre 症候
群」を発現した。

事象の経過は以下の通り：

2022/07 中旬、COVID-19 に感染した。

8 月中に、足がしびれることがあったが、運動は普段通りできてい
た。

08/29、1 回目のワクチン接種を受けた。

翌日、微熱を発現した。

08/31 より膝の痛みが強く、歩行困難となった。歩いたり、階段を上
ったりすることが徐々にできなくなった。

09/26、2 回目のワクチン接種を受けた。その後も歩けない状態が続
いて近医を受診し、当院へ紹介された。

初診時、2 肢以上の筋力低下、神経伝達速度の遅延、髄液中蛋白上
昇、細胞数正常、深部覚は正常であった。これらより、Guillain-

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