資料2 財政各論③:こども・高齢化等 (71 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20230511zaiseia.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(5/11)《財務省》 |
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医療
○ 単価が高額な医薬品の収載が増えており、今後の医療技術の進歩に伴い、さらに保険財政への影響が大きい医薬品が出てくるこ
とも想定される。
○ こうした中で、保険給付がいまのままでは保険料や国庫負担の増大が避けられない。基本的には、公的医療保険の役割は大きな
リスクをシェアするということであり、それを前提に考えるべき。諸外国の動向をみると、高額な医薬品について費用対効果を見て保険
対象とするか判断する、医薬品の有用性が低いものは自己負担を増やす、あるいは、薬剤費の一定額までは自己負担とする方向
性が考えられ、早急な対応が必要。
◆単価が高額な医薬品の例
効能・効果
ゾルゲンスマ点滴静注
脊髄性筋萎縮症
キムリア点滴静注
薬価
(収載時)
ピーク時市場規模
(収載時予測)
約1億6,700万円
42億円
急性リンパ芽球性白
血病 等
約3,300万円
72億円
イエスカルタ点滴静注
びまん性大細胞型
B細胞リンパ腫 等
約3,400万円
79億円
ステミラック注
脊髄損傷に伴う機能
障害等の改善
約1,500万円
37億円
① 薬剤の種類に応じた患者負担割合の設定(フランスの例)
抗がん剤等の代替性のない
高額医薬品
国民連帯の観点から
負担を行うべき
医療上の利益を評価して分類
(医薬品の有効性等)
0%
重要
35%
中程度
70%
軽度
85%
不十分
100%
◆健保組合における1,000万円以上高額レセプトの件数の推移
② 薬剤費の一定額までの全額患者負担(スウェーデンの例)
(件数)
1600
1400
1,000万円以上
1200
1,500万円以上
1000
2,000万円以上
800
3,000万円以上
600
400
200
0
134 155 174 179
254
1365
728
336 300 361
1517
851
484 532
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
(出典) 健康保険組合連合会「高額レセプト上位の概要」
(年度)
年間の薬剤費
患者負担額
1,150クローネまで
全額患者負担
1,150クローネから
5,645クローネまで
1,150クローネ
+
超えた額の一定割合
5,645クローネ超
2,300クローネ
(注)1クローネ=13円(2023年5月中において適用される裁定外国為替相場)
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