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資料2 財政各論③:こども・高齢化等 (85 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20230511zaiseia.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度分科会(5/11)《財務省》
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「対人業務」への真の意味でのシフトの必要性

医療

○ かねてより厚労省は薬剤師について、医師に処方された薬の調製・交付などの「対物中心の業務」から、処方内容を確認し、医師への疑義
照会などにより重複投薬・相互作用等の防止、患者への服薬指導など、「対人業務」へのシフトを目指してきた。
○ しかし、例えば、多剤・重複投薬にかかる患者や医師との調整を評価する調剤報酬は、極めて少ない算定回数にとどまっている。また、2022
年度改定では対人業務の評価体系の見直しが行われたが、既存の点数の一部を表面上対人業務と整理したことにとどまっている。
◆対人業務を評価する調剤報酬(2021年6月審査分)

◆厚生労働省「患者のための薬局ビジョン」(2015年10月)

項目

算定回数

服用薬剤調整支援料1
(多剤投薬の調整)
〈月1回まで〉

服用薬剤調整支援料2
(重複投薬の調整等)
〈3月に1回まで〉

(参考)調剤基本料1~3

概要

303回

6種類以上の内服薬を調剤して
いる患者について、処方医に減
薬の提案を行い、処方される内
服薬が減少した場合に算定

548回

複数の保険医療機関より6種類
以上の内服薬が処方されていた
患者について、患者等の求めに
応じて、①服用中の薬剤につい
て一元的把握を行うとともに、②
重複投薬等の解消に係る提案を
検討し、当該提案や服用薬剤の
一覧を含む報告書を作成し、処
方医に送付した場合に算定

59,731,244回



(注)上記は2020年4月~2022年3月の内容であり、2022年4月以降は2022年診療
報酬改定により一部内容が変更されている。
(出所)厚生労働省「社会医療診療行為別統計」

◆対人業務の評価体系の見直し(2022年度診療報酬改定)

「調剤料」
(対物業務)

「薬剤調製料」 ・薬剤調製
(対物業務) ・取り揃え・監査業務
・処方内容の薬学的分析
「調剤管理料」
・調剤設計等
(対人業務)
・薬歴の管理等

処方日数
調剤料

~7日
28点

8~14日 15~21日 22~28日 29~30日
55点
64点
77点

31日~
86点

※日数ごとに改定前後で合計点数がほぼ一致するように、対物・対人に配分
薬剤調製料
調剤管理料

4点
28点

28点
52点

一律 24点
50点
74点

60点
84点

84