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医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査-小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心として-全体版 (39 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/hyouka_240308000171690.html
出典情報 医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査-小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心として-(3/8)《総務省》
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医療的ケア実施者の確保の取組
今回の調査対象のうち、域内の小学校において医療的ケア児の受入れがあった 30 市
区町村教育委員会において、次表のとおり看護師等の人材確保が困難な状況を踏まえ、
また、保護者の付添いが生じないよう様々な方法で医療的ケア実施者を確保している
事例がみられた。
表 3-⑧

医療的ケアの実施者確保に係る取組事例

事例 No.

1

事例の概要
地方公共団体の規模

指定都市

<教育委員会及びチーフ看護師により学校看護師の配置決定をしてい
る事例>
教育委員会において、看護師(教育委員会に勤務するチーフ看護師
及び学校で勤務する看護師)を会計年度任用職員として採用し、教育
委員会担当指導主事及びチーフ看護師が学校で勤務する看護師の配置
を決定している。その際、チーフ看護師以外の看護師は、月額勤務や
週 15 時間以内、週 1~5 日勤務の条件で採用しているため、それぞれ
の勤務時間や学校、医療的ケア児の状況を勘案しながらシフトを組ん
でいる。
なお、当該市では、シフトの決定に当たり、常に看護師がついてい
る必要のある児童に対しては、ケアの回数・時間が限られている児童
に優先して看護師を配置するなど、優先順位を付けた調整を行ってお
り、学校及び保護者からはおおむね理解を得ているとしている。この
ような対応により、看護師の休暇時等も学校の協力も得ながら、保護
者に付添いを依頼することなく対応している。
2

地方公共団体の規模

市(人口 10 万人以上)

<看護師の巡回派遣方式により医療的ケアを実施している事例>
教育委員会において、看護師を 7 人採用し、うち 5 人は市立特別支
援学校に配置し、基本的に 2 人の看護師で域内の小・中学校を巡回し
ながらケアを行っている。小・中学校を巡回している看護師が休暇等
の際は、代わりに特別支援学校に配置されている看護師が小・中学校
を巡回している。

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