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医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査-小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心として-全体版 (46 ページ)
出典
公開元URL | https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/hyouka_240308000171690.html |
出典情報 | 医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査-小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心として-(3/8)《総務省》 |
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ていないとしていたほか、避難計画は定めていないものの口頭などで申合せを行って
いるなど、在籍する医療的ケア児の状態に合わせて対応している状況がみられた。
イ
小学校における待機中の医療的ケアに備えた備蓄
災害時において、小学校での待機が長期化した場合にも医療的ケアを実施できる体
制がとられているかとの観点から、各小学校における医療的ケアに必要な医療材料や
医療器具、非常食等の備蓄状況をみたところ、今回調査した 36 小学校のうち、12 小学
校では備蓄が行われていなかった。
また、災害の発生に伴う停電に備えた人工呼吸器用の非常用電源については、上記
36 小学校のうち当省の調査において人工呼吸器を必要とする医療的ケア児が在籍する
ことが確認された 7 小学校中、4 小学校で確保していなかった。非常用電源を確保して
いる 3 小学校においては、それぞれ①小学校において人工呼吸器用の発電設備を確保、
②人工呼吸器用の非常用電源の準備を保護者に依頼、③近隣の医療法人から貸与を受
ける取決めを行うという方法で確保していた。
なお、医療材料や医療器具、非常食等を備蓄していなかった又は人工呼吸器用の非
常用電源を確保していなかった小学校は、その理由について、これまで小学校におけ
る備蓄の必要性について検討していなかったためなどとしていた。
ウ
小学校での待機中の医療的ケア実施に向けた取決め
災害時における小学校での待機中の医療的ケア実施体制についてみたところ、今回
調査した 36 小学校においては、在校中に災害が発生した場合には、保護者に速やかに
医療的ケア児を引き渡すこととしていたが、保護者自身の被災等により、すぐに引渡
しができず、小学校での待機が長期化した場合の対応について想定している小学校は
みられなかった。また、保護者が来校するまでの間における医療的ケアの実施につい
ては、19 小学校ではふだんの学校生活における医療的ケア実施者に待機中のケアを依
頼するとしていたが、その他の 17 小学校では特に想定していなかった。
なお、文部科学省は、在校中の災害発生時において、小学校での待機が長期にわた
る場合や、保護者及び医療的ケア実施者が来校できない場合を想定した対応について
は、教育委員会や小学校に対し、明示的に示していない。
(まとめ)
今回調査した限りでは、医療的ケア児の避難訓練の実施及び避難計画の策定について
は、各小学校において、在籍する医療的ケア児の状態等を踏まえ必要な対応を行ってい
る状況がみられた。
一方、小学校での待機中の医療的ケアの実施に備えた備蓄等については、調査した小
学校のうち 3 分の 1 の小学校で行われておらず、人工呼吸器用の非常用電源については、
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いるなど、在籍する医療的ケア児の状態に合わせて対応している状況がみられた。
イ
小学校における待機中の医療的ケアに備えた備蓄
災害時において、小学校での待機が長期化した場合にも医療的ケアを実施できる体
制がとられているかとの観点から、各小学校における医療的ケアに必要な医療材料や
医療器具、非常食等の備蓄状況をみたところ、今回調査した 36 小学校のうち、12 小学
校では備蓄が行われていなかった。
また、災害の発生に伴う停電に備えた人工呼吸器用の非常用電源については、上記
36 小学校のうち当省の調査において人工呼吸器を必要とする医療的ケア児が在籍する
ことが確認された 7 小学校中、4 小学校で確保していなかった。非常用電源を確保して
いる 3 小学校においては、それぞれ①小学校において人工呼吸器用の発電設備を確保、
②人工呼吸器用の非常用電源の準備を保護者に依頼、③近隣の医療法人から貸与を受
ける取決めを行うという方法で確保していた。
なお、医療材料や医療器具、非常食等を備蓄していなかった又は人工呼吸器用の非
常用電源を確保していなかった小学校は、その理由について、これまで小学校におけ
る備蓄の必要性について検討していなかったためなどとしていた。
ウ
小学校での待機中の医療的ケア実施に向けた取決め
災害時における小学校での待機中の医療的ケア実施体制についてみたところ、今回
調査した 36 小学校においては、在校中に災害が発生した場合には、保護者に速やかに
医療的ケア児を引き渡すこととしていたが、保護者自身の被災等により、すぐに引渡
しができず、小学校での待機が長期化した場合の対応について想定している小学校は
みられなかった。また、保護者が来校するまでの間における医療的ケアの実施につい
ては、19 小学校ではふだんの学校生活における医療的ケア実施者に待機中のケアを依
頼するとしていたが、その他の 17 小学校では特に想定していなかった。
なお、文部科学省は、在校中の災害発生時において、小学校での待機が長期にわた
る場合や、保護者及び医療的ケア実施者が来校できない場合を想定した対応について
は、教育委員会や小学校に対し、明示的に示していない。
(まとめ)
今回調査した限りでは、医療的ケア児の避難訓練の実施及び避難計画の策定について
は、各小学校において、在籍する医療的ケア児の状態等を踏まえ必要な対応を行ってい
る状況がみられた。
一方、小学校での待機中の医療的ケアの実施に備えた備蓄等については、調査した小
学校のうち 3 分の 1 の小学校で行われておらず、人工呼吸器用の非常用電源については、
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