(参考資料)2 (114 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html |
出典情報 | 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》 |
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いわゆる「年収の壁」への制度的な対応について
○ いわゆる「年収の壁」対応について、政府は「年収の壁・支援強化パッケージ」を昨年取りまとめた。今後、制度の見直しに取り組むこととしている。
全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程) 2023年12月22日閣議決定
◆ 年収の壁に対する取組
・ いわゆる「年収の壁」については、社会全体で労働力を確保するとともに、労働者自身も希望どおり働くことのできる環境づくりに向けて、当面の対応策で
ある「年収の壁・支援強化パッケージ」 を着実に実行する。
・ また、「年収の壁」を意識せずに働くことが可能となるよう、制度の見直しに取り組む。
厚生労働省 年金部会で示された「106万円の壁」への対応策の例(2023年9月21日)
例1
保険料負担を一律免除
保険料負担割合に複数パターンを設ける
社会保険料負担
発生
保険料負担
0%~9.15%
社会保険料負
担発生
例1
現行通り、
基礎+報酬比例部分を給付
保険料負担
給付のイメージ
年金給付
報酬比例部分
例2
労使合計の負担に応じ、
報酬比例部分のみ減額
保険料負担
年金給付
0
報酬比例部分
1/2
9.15%
0
本
人
事
業
主
基礎部分
1/2
9.15%
事
業
主
保険料率
18.3%
基礎部分
給与収入
例3
1/2減額
保険料負担割合を標準報酬月額に応じて引き上げる
保険料負担
標報8.8万円 0%
→収入増に伴い増加
現行
106万円
給与収入
例4
社会保険料
負担発生
現行
本
人
保険料率
18.3%
保険料負担
適用直後 0%
→複数年後 9.15%
社会保険料
負担発生
現行
106万円
保険料負担割合を適用後複数年かけて引き上げる
手取り収入
保険料負担
0%
例3
手取り収入
手取り収入
手取り収入
保険料(労働者負担)
のイメージ
例2
106万円
労働者本人の負担に応じ、
報酬比例部分のみ減額
保険料負担
年金給付
本
人
報酬比例部分
0
事
業
主
1/2
9.15%
保険料率
18.3%
現行
基礎部分
給与収入
例4
0
106万円
労使合計の負担に応じ、
基礎+報酬比例部分を減額
保険料負担
年金給付
本
人
0
報酬比例部分
事
業
主
1/2
9.15%
保険料率
18.3%
例5
労働者本人の負担に応じ、
基礎+報酬比例部分を減額
保険料負担
1/2減額
1/2減額
基礎部分
給与収入
年金給付
本
人
0
事
業
主
1/2
9.15%
報酬比例部分
0
基礎部分
0
保険料率
18.3%
【改革の方向性】(案)
〇 改革工程は、2028年度までに検討・決定すべきの改革項目を定めているところ、今回の財政検証を踏まえた年金制度改革におい
て、制度的対応を実現する必要がある。