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(参考資料)2 (45 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html
出典情報 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》
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資料Ⅳ-2-12

疾病管理の在り方②

○ この生活習慣病の診察実態については、診療頻度や使用される薬の価格が医療機関によって大きく差があるとの指摘等もある。
○ 2024年度診療報酬改定においては、生活習慣病にかかる報酬の適正化を実施。月2回算定できる特定疾患療養管理料から生活習
慣病である、高血圧性疾患・糖尿病・脂質異常症を除外し、新たに月1回算定可能な生活習慣病管理料(Ⅱ)を新設。
◆生活習慣病の診療実態に関する指摘

『ビッグデータが明かす医療費のカラクリ』(油井敬道著)(抜粋)

図表1-5 医療機関によってこんなにも違う生活習慣病患者の平均医療費
(今回解析した電子カルテデータすべてから、各患者の投薬後2年間の1日あたり平均医療費を医療機関別に集計して算出したもの)
300
1







高血圧症患者の平均医療費

250

平均 163.1円
最大 215.2円 最小 103.8円
最大/最小 2.1倍

200
医療機関を1日医療費が高い順に左から並べてみると、高血圧症のみの治療を受け
150
ている患者について、実際の病院における平均医療費は、高い病院では1日215円、
100
安い病院は104円で2.1倍の開きがあった。同じように糖尿病の治療では275円と
(円) 50
0
111円程度で2.5倍の開き、脂質異常症で239円と82円で2.9倍の開きがある。患者
300
が選ぶ医療機関によっても1日あたりの平均医療費がこんなに違っているのである。
1 250

同じ病気の治療費が患者によってばらつくのは当然だ。医師は、同じ病気でも程度
平 200

が重い場合は薬をたくさん処方し、高い薬を使い、頻繁に検査を行うことが多いので、 医 150
療 100
当然、治療費は高くなる。高齢者が多い病院の平均医療費も高くなるのは普通だ。

(円) 50
ところが、平均医療費が高い病院に通う患者の、年齢や診断時の検査値が特に高い
0
300
かというと、そうでもない。

生活習慣病の場合、患者が病院に対し支払う手数料は、ほとんどが受診間隔、すな
わち処方箋日数によって決まる。1回の受診にかかる手数料は、1カ月の処方箋でも
3カ月の処方箋でもほとんど同額なため、長期の処方箋のほうが、受診間隔が少なく
なる分、1日あたりの病院手数料は劇的に安くなる。
生活習慣病の治療を行う理由は、血圧や血糖が高かったり、脂質が高すぎたり低す
ぎたりする状態を何年も放置すると、重篤な病気になる可能性が高くなるからである。
生活習慣病の治療方法は、毎日薬を飲み、医師に定期的に検査数値をチェックしても
らい、場合によっては薬の量や種類を変更してもらうことである。
この治療には、医療費の高い方法と安い方法がある。両者の違いは薬の価格と診療
頻度の違いで発生する。薬は新薬を使うと約3倍高くなり、診療頻度を3カ月から1
カ月に上げると、手数料は3倍になる。
そして、安い薬を飲んでも診療頻度を低くしても、最終的に重篤な病気になる可能
性は、高い薬で診療頻度を高くした場合と変わりない。

1







(円)

医療機関(41機関)

2型糖尿病患者の平均医療費

平均 174.4円
最大 275.1円 最小 110.5円
最大/最小 2.5倍
医療機関(42機関)

脂質異常症患者の平均医療費

250
200
150
100
50

医療機関(45機関)

0

図表8-5

平均 160.7円
最大 238.6円 最小 82.0円
最大/最小 2.9倍
(出所)アライドメディカル作成

受診頻度(長/短 処方)によって年齢や検査値は変わらない
人数

平均年齢(歳)

初期収縮期血圧

長期処方

高血圧症

1678

63.0

148.9

短期処方

3086

66.5

149.8
初期HbA1c

人数

平均年齢(歳)

長期処方

糖尿病

903

63.1

7.4

短期処方

1051

66.1

7.8

人数

平均年齢(歳)

初期LDLコレステロール

長期処方

脂質異常症

943

62.4

145.2

短期処方

1291

63.4

149.7

(出所)アライドメディカル作成

【改革の方向性】(案)
○ 疾病管理の評価に関しては、生活習慣病の診察頻度や使用される薬の価格が医療機関によって大きな差があるとの指摘等も踏まえ、生
活習慣病や他の疾病の管理の在り方について検討を深めるべき。