(参考資料)2 (98 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html |
出典情報 | 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》 |
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保険外サービスの活用
○ 今後も増大し続ける多様な介護需要に対して、介護保険事業と介護保険外の民間企業による関連サービスで対応していくことが有益と考えられ
る。
○ 介護保険事業者が保険内と保険外のサービスを柔軟に組み合わせてサービス提供することは、高齢者の多様なニーズに応え、国民の利便性向
上に資するだけでなく、事業者にとっても効率的なサービス提供や、収益の多様化、経営基盤の強化に資すると考えられ、職員の賃上げにも還元
可能。
○ 現在、利用者保護や保険給付の適正な担保の観点から、サービスの明確な区分や説明責任の徹底といったルールを順守することで、介護事業
者は保険内外のサービスを組み合わせて提供可能。しかし、介護事業者による保険外サービスの活用に当たっては、自治体によってルールの解釈
が異なり、保険外サービスが認められないところもある(いわゆるローカルルール)、といった声も聞こえる。
◆介護保険事業者による保険内・外サービスの組み合わせの例
例1)訪問介護の提供の後、ペットの世話のサービ
スや、同居家族のための買い物のサービスを提供
例2)通所介護の提供時間中に中抜けし、個人の
希望する外出先へ同行や物販サービスを提供
<訪問介護サービスの提供>
<通所介護(デイ)サービスの提供>
◆保険外サービスに関する事業者の意見
○ 介護保険以外の部分で、許認可のハードルがあり、事業運営ができな
いケースがある(例:送迎車の空きスペースを使ったクリーニングのデリバリー、
送迎車を用いた移動支援の収益化)。(移動支援事業者、マッチング事
業者等)
(出所)㈱日本総研「令和4年度ヘルスケアサービス社会実装事業」概要報告書
========= 中抜け =========
<保険外サービスの提供>
========= 終了後 =========
◆自治体における対応の違い(自治体へのアンケート)
○ ケアマネジャーによる相談・要望対応(保険外対応)
原則、費用を
徴収しても良い
<保険外サービスの提供>
通院の付き添い
○ 物販サービス
○ 外出支援
========= 中抜け =========
<デイサービスの提供>
○ ペットの世話
○ (同居家族のための)買物
(出所)「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて」
(2018年9月28日付厚生労働省通知)
17.9%
条件によっては費用 費用を徴収
を徴収しても良い すべきではない
31.6%
20.0%
回答数
95
○ 施設系サービスにおける管理者の人員配置基準(介護保険外の事業との兼務)
兼務可能
同一敷地内であれば可
兼務不可
回答数
16.0%
54.3%
12.8%
94
(出所)2020、2021年度老人保健健康増進等事業(㈱日本総合研究所、㈱エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所)
【改革の方向性】(案)
○ 自治体のローカルルールの実態把握を行った上で、国民の利便性向上に資するよう、介護保険外サービスの柔軟な運用を認めるべき。