資料1-3-1 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注) (275 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00056.html |
出典情報 | 第89回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第21回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(12/16)《厚生労働省》 |
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年齢
(接種
時)
性別
接種日
発生日
(死亡日)
ロット番号
接種回数
基礎疾患等
死因等
(報告者による見解・考察等)
報告書上の記載
専門家による評価【令和4年11月11日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査
因果関係
(報告医評価)
他要因の可能
性の有無
(報告医評価)
対応するMedDRA PT
ワクチンと死亡との
因果関係評価
★
(評価記号 )
コメント
γ
臨床症状からは皮膚筋炎、間質性肺炎の疑いがある。何
らかの免疫異常が起きていると考えられるものの、ワクチ
ン接種との因果関係は不明である。他の報告があれば検
討すべきである。なお、インスリン依存性糖尿病はステロ
イド投与によるものと考えられるが、情報不足で評価が困
難である。
専門家による評価【令和4年12月16日時点】
ワクチンと死亡との
因果関係評価
★
(評価記号 )
評価に用いた報告内容
資料番号
皮膚筋炎
1735
62歳
女
2022年2月
不明
不明
3回目
文献報告に基づく症例。
患者は毎年健康診断を受け、異常を指摘さ
れたことはなかった。直近(2022年11月)検
診では、HbA1c5.8%、血糖値95㎎/dl。
接種後、微熱発症。6日後、手の裏と肘に紅
斑発症。指の腫脹を感じ始めた。接種後13
日、指の腫脹が悪化し、最寄りの救急病院
受診。同院でCT検査、間質性肺炎と診断。
対症療法の治療を受ける。接種後19日、手と
肘両方の明確なゴットロン兆候の発症、手の
ひらの逆ゴットロン徴候、爪囲紅斑、筋肉痛、
筋力低下と抗MDA5抗体陽性に基づき、皮膚
筋炎と診断。左ひじの紅斑部位の皮膚生検
を受けた。皮膚病理学は、皮膚筋炎を示唆
する病理所見が認められた。筋生検は実施
されなかった。低酸素血症も呈しており、メチ
ルプレドニゾロン1000㎎の点滴を3日間受け
た。静脈内シクロホスファミド治療も開始され
た。プレドニゾロンの投与は1.0㎎/㎏に調節
され、初回ステロイドパルス後、タクロリムス
10-12ng/mlのトラフ値で投与。
ワクチン接種24日後、血漿交換療法開始。
各指の爪郭毛細血管は爪郭部ビデオ毛細血
管顕微鏡検査により評価された。限定的な
血管拡張と経度の出血のみが認められた。
同時血液検査で、MDA-5の抗体価が2190、
フェリチン値1772ng/ml、(KL)-6が544U/ml、
クレアチンキナーゼ値が269U/I、CRP2.63㎎
/dlであったことが明らかになった。リマウチ
因子、抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗
体、抗シェーグレン症候群関連抗原A(抗SSA)抗体、抗DNA抗体、抗好中球細胞質抗体
(ANCA)が検査され、陰性の結果であった。な
お、検査で異常なHbA1c値(6.9%)を示してい
ることがわかった。食後2時間までに>200㎎
/dlの血糖値を繰り返し記録、空腹時の血液
検査では、血中ブドウ糖が113㎎/dl、インス
リン及びC-ペプチド濃度が18.5uIU/mlと
4.4uIU/mlをそれぞれ示した。評価によりイン
スリン分泌が維持されていることが判明した
が、抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体の
異常な増加があった(225.8U/ ml)。これらの
結果により、SPIDDMを発現していると断定。
ワクチン接種後33日までに、5回の血漿交換
療法が行われ、MDA-5の抗体価が85まで改
善し、血漿交換療法終了。この変化は筋肉
痛の改善と同時に起こったが、CTでの間質
性の不透明部とサチュレーションモニターの
酸素化は徐々に悪化。
ワクチン接種後40日、メチルプレドニゾロン
500㎎の静注療法を再開。ワクチン接種後45
日、MDA-5の抗体価は865まで増加。
ワクチン接種後46日後、患者はさらに顕著な
低酸素血症を呈し、CTでは皮下気腫と縦郭
気腫が認められた。これらの所見は意識障
害の発生と同時に発生。これらの評価は、拡
散協調画像における高信号域を明らかにし、
脳梗塞の診断を容易にした。このことは、
TAC、IVCYと追加の血漿交換療法を続ける
ことを困難にした。時間とともに、意識障害は
改善したが、肺野の影は残存し、酸素化の減
少を伴った。
持続不可能な酸素化の継続後、ワクチン接
種57日後死亡。
間質性肺疾患
皮膚筋炎、間質性肺炎、1型糖尿
病、脳梗塞
不明
不明
不明
γ
臨床症状からは皮膚筋炎、間質性肺炎の疑いがある。何
らかの免疫異常が起きていると考えられるものの、ワクチ
ン接種との因果関係は不明である。他の報告があれば検
討すべきである。なお、インスリン依存性糖尿病はステロ
イド投与によるものと考えられるが、情報不足で評価が困
難である。
※〜11/11から変更なし。
1型糖尿病
脳梗塞
275
注2
コメント
症例No