資料1-3-1 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注) (267 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html |
出典情報 | 第90回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第23回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(1/20)《厚生労働省》 |
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年齢
(接種
時)
性別
接種日
発生日
(死亡日)
ロット番号
接種回数
死因等
(報告者による見解・考察等)
基礎疾患等
報告書上の記載
専門家による評価【令和4年12月16日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査
因果関係
(報告医評価)
他要因の可能
性の有無
(報告医評価)
対応するMedDRA PT
ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)
コメント
専門家による評価【令和5年1月20日時点】
ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)
評価に用いた報告内容注2
コメント
資料番号
皮膚筋炎
1735
62歳
女
2022年2月
不明
不明
3回目
文献報告に基づく症例。
患者は毎年健康診断を受け、異常を指摘されたことはなかっ
た。直近(2022年11月)検診では、HbA1c5.8%、血糖値95㎎/dl。
接種後、微熱発症。6日後、手の裏と肘に紅斑発症。指の腫脹
を感じ始めた。接種後13日、指の腫脹が悪化し、最寄りの救急
病院受診。同院でCT検査、間質性肺炎と診断。対症療法の治
療を受ける。接種後19日、手と肘両方の明確なゴットロン兆候の
発症、手のひらの逆ゴットロン徴候、爪囲紅斑、筋肉痛、筋力低
下と抗MDA5抗体陽性に基づき、皮膚筋炎と診断。左ひじの紅
斑部位の皮膚生検を受けた。皮膚病理学は、皮膚筋炎を示唆
する病理所見が認められた。筋生検は実施されなかった。低酸
素血症も呈しており、メチルプレドニゾロン1000㎎の点滴を3日
間受けた。静脈内シクロホスファミド治療も開始された。プレドニ
ゾロンの投与は1.0㎎/㎏に調節され、初回ステロイドパルス後、
タクロリムス10-12ng/mlのトラフ値で投与。
ワクチン接種24日後、血漿交換療法開始。各指の爪郭毛細血
管は爪郭部ビデオ毛細血管顕微鏡検査により評価された。限定
的な血管拡張と経度の出血のみが認められた。同時血液検査
で、MDA-5の抗体価が2190、フェリチン値1772ng/ml、(KL)-6が
544U/ml、クレアチンキナーゼ値が269U/I、CRP2.63㎎/dlで
あったことが明らかになった。リマウチ因子、抗環状シトルリン化
ペプチド(CCP)抗体、抗シェーグレン症候群関連抗原A(抗SS-A)
抗体、抗DNA抗体、抗好中球細胞質抗体(ANCA)が検査され、
陰性の結果であった。なお、検査で異常なHbA1c値(6.9%)を示し
ていることがわかった。食後2時間までに>200㎎/dlの血糖値を
繰り返し記録、空腹時の血液検査では、血中ブドウ糖が113㎎
/dl、インスリン及びC-ペプチド濃度が18.5uIU/mlと4.4uIU/mlを
それぞれ示した。評価によりインスリン分泌が維持されているこ
とが判明したが、抗グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)抗体の異常
な増加があった(225.8U/ ml)。これらの結果により、SPIDDMを
発現していると断定。
ワクチン接種後33日までに、5回の血漿交換療法が行われ、
MDA-5の抗体価が85まで改善し、血漿交換療法終了。この変
化は筋肉痛の改善と同時に起こったが、CTでの間質性の不透
明部とサチュレーションモニターの酸素化は徐々に悪化。
ワクチン接種後40日、メチルプレドニゾロン500㎎の静注療法を
再開。ワクチン接種後45日、MDA-5の抗体価は865まで増加。
ワクチン接種後46日後、患者はさらに顕著な低酸素血症を呈
し、CTでは皮下気腫と縦郭気腫が認められた。これらの所見は
意識障害の発生と同時に発生。これらの評価は、拡散協調画像
における高信号域を明らかにし、脳梗塞の診断を容易にした。こ
のことは、TAC、IVCYと追加の血漿交換療法を続けることを困
難にした。時間とともに、意識障害は改善したが、肺野の影は残
存し、酸素化の減少を伴った。
持続不可能な酸素化の継続後、ワクチン接種57日後死亡。
間質性肺疾患
皮膚筋炎、間質性肺炎、1型糖尿
病、脳梗塞
不明
不明
不明
※~11/11から変更なし。
1型糖尿病
脳梗塞
1736
※No.1668と
同一の症例
93歳
につき、
No.1668に統
合
男
2022年7月10日
2022年7月11日
不明
4回目
監察医からの報告
ワクチン接種は午前9時30分頃。夕方から39度台の
発熱あり。アセトアミノフェン服用し休んでいた。1日
目の午前0時頃呼吸なし。救急病院へ搬送される
肺炎
も、2時13分頃死亡確認。同日行政解剖。
血中及び髄液中サイトカイン上昇。IgE高値あり。組
織像では、誤嚥性肺炎あり。高熱で意識低下し誤嚥
→肺炎と考える。
γ
臨床症状からは皮膚筋炎、間質性肺炎の疑いがある。何
らかの免疫異常が起きていると考えられるものの、ワクチ
ン接種との因果関係は不明である。他の報告があれば検
討すべきである。なお、インスリン依存性糖尿病はステロ
イド投与によるものと考えられるが、情報不足で評価が困
難である。
肺炎
行政解剖
塞栓症
267
評価不能
有(直接死因は
肺炎)
γ
臨床症状からは皮膚筋炎、間質性肺炎の疑いがある。何
らかの免疫異常が起きていると考えられるものの、ワクチ
ン接種との因果関係は不明である。他の報告があれば検
討すべきである。なお、インスリン依存性糖尿病はステロ
イド投与によるものと考えられるが、情報不足で評価が困
難である。
※~12/16から変更なし。
症例No