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資料1-3-1 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注) (274 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html
出典情報 第90回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第23回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(1/20)《厚生労働省》
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No

年齢
(接種
時)

性別

接種日

発生日
(死亡日)

ロット番号

接種回数

死因等
(報告者による見解・考察等)

基礎疾患等

報告書上の記載

1767

25歳



不明

不明

不明

2回目

文献情報に基づく報告
病歴:遺伝性アンチトロンビン欠乏症
25歳妊娠中の女性。
妊娠検査で陽性が出てから11日後に、吐き気、食欲不
振、および頭痛を訴えた。彼女は妊娠6週であることが確
認され、他院に入院した。入院の24日前にCOVID-19の
BNT162b2mRNAワクチンの2回目の接種を受けた。入院
翌日、知覚異常が出現した。頭部CTでCVTが疑われ転
院となった。転院時、昏睡状態、四肢麻痺、痙攣発作を呈
した。
グラスゴー昏睡尺度スコアは、4(E1V1M2)であった。臨床
検査では、血小板数は258×103/μLと正常で、Dダイ
マー5.97μg/mLと高値を示した(正常範囲<1.0μg/mL)。
その他の検査所見は特記すべきものではなかった。頭部
CTスキャンでは、右の視床と大脳基底核の出血性梗塞、
脳室内出血、直静脈洞(StS)と左横静脈洞(TS)の高密度
な信号が認められた。脳血管造影では、深部脳静脈、
StS、および左TSの閉塞を認めた。吸引カテーテルによる
血栓除去とウロキナーゼによる直接血栓溶解を行った。
StSと左TSから大量の血栓を吸引し、StSを再疎通させ
た。未分画ヘパリン(UFH)の周術期投与にもかかわら
ず、活性化凝固時間(ACT)も活性化部分トロンボプラス
チン時間(APTT)も延長されず、ヘパリン抵抗性が示唆さ
れた。凝固精密検査では、アンチトロンビン(AT)活性が
44%(正常範囲:80%~130%)低下し、プロテインS(PS)活性
大脳静脈血栓症
が27%(正常範囲:56%~126%)と低値であった。
患者とその家族には、血栓形成傾向や血栓症の病歴は
なかった。
UFHをボーラス投与し、1500単位/日のAT濃縮製剤を継
続投与した。入院 3 時間後に AT 欠損症と診断し、4 時
間後に AT 濃縮液を投与した。 翌日、APTTとACTはまだ
延長しなかった。 頭部CTスキャ
ンでは、脳浮腫と急性水頭症の悪化が見られ、脳室ドレ
ナージが必要となった。 2日目の磁化率強調磁気共鳴画
像では、低強度の深部脳静脈の閉塞が認められた。
患者は挿管され、人工呼吸が行われた。 入院2日目に
UFH大量投与でAPTTとACTが延長したが、症状と脳浮腫
は改善しなかった。 再度血栓除去と血栓溶解を施行し、
左TS再疎通を達成された。入院3日目に、妊娠による凝
固亢進を増強するため患者家族と相談の上、治療的流産
を実行した。これらの治療にもかかわらず、患者は全脳浮
腫を発症し、入院6日目に死亡した。患者家族の同意が
得られなかったため、剖検を行うことができなかった。 AT
とPSのDNA解析が行われた。AT 変異の評価では、
SERPINC1遺伝子にヘテロ接合性のミスセンス変異
(c.379T>C, p.Cys127Arg, AT Morioka)が検出された。こ
の突然変異は I型AT欠損症を引き起こす(Ozawa et
al.1997)。PSの突然変異は検出されなかった。低PS活性
は妊娠の影響である(Comp et al.1986)。 患者の姉妹と
母親も、AT値がそれぞれ 45% と 52% と低かったが、妊娠
中に血栓症事象を経験しなかった。

不明

基礎疾患等:肺気腫、食道癌術後
2018年より食道癌術後にてフォロー中。2021/6/25
外来受診時には体調問題なし。6/28ワクチン接種。
6/29朝、自宅にて死亡しており、かかりつけ医にてト
心筋梗塞、心筋炎、血栓症
ロボニンT高値であり心筋梗塞疑いと判断され、警察
にて事件性なしと判断された。
心筋梗塞の疑いの詳細は剖検が実施されなかった
ため不明と報告された。

専門家による評価【令和4年12月16日時点】
報告医が
死因等の判断に
至った検査

因果関係
(報告医評価)

他要因の可能
性の有無
(報告医評価)

対応するMedDRA PT

大脳静脈血栓症

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

コメント

専門家による評価【令和5年1月20日時点】

評価に用いた報告内容注2

ワクチンと死亡との
因果関係評価
(評価記号★)

コメント
資料番号

症例No

不明

不明

不明

-

-

γ

血栓症を起こしやすい基礎疾患があり、さらに妊娠による
血栓症リスクも考えられ、接種が発症に関連しているのか
資料1-2-2-1 21420
の判断は難しいように思いますが、抗PF4抗体の結果や
血小板数推移などがあるとよいように思います。

不明

関連あり

有(冠動脈狭窄
あり、心筋梗塞
の可能性あり)

-

-

γ

(コメント無し)

資料1-2-2-1 21491

不明

評価不能

有(癌性悪液
質、右上葉肺
癌、膀胱癌)

-

-

γ

(コメント無し)

資料1-2-2-1 21519

心筋梗塞

1768

82歳



2021年6月28日

2021年6月29日

不明

心筋炎

血栓症

1769

95歳



2022年9月14日

2022年9月15日

FR1790

2回目

基礎疾患:尿管癌、肺癌、狭心症、心筋梗塞、不眠
症、うつ病、鉄欠乏症貧血、膀胱癌、糖尿病、認知
症、低酸素血症
併用薬:デエビコ、硝酸イソソルビドテープ、トラゾド
ン、リスペリドン、抑肝散、クエン酸第一鉄、アゾセミ

9/14 9:30体温36.7度、脈拍109回/分、血圧
不明
117/86mmHg、酸素飽和度94%、14時体温36.1度、
14:45コロナワクチン接種、30分間経過観察し、バイ
タル異常なく経過。19時36.1度、脈拍100回/分、血
圧114/72mmHg、酸素飽和度95%、23時入眠中、声
掛けにて開眼あり、呼吸状態等異常みられず。9/15
1時急変、呼吸微弱、橈骨頸動脈蝕知不能、意識レ
ベル低下、血圧99/70mmg、1:53死亡診断。

不明

274