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【参考1】診療の手引き・第9.0版 (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」の改訂について(2/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 9.0 版 ●2 臨床像
*
ワクチン接種歴のない感染者における年代別重症化率
図
表 2-1
6-2 ワクチン接種歴のない感染者における年代別重症化率
検体採取時の個人防護具
*重症化率:人工呼吸器,ECMO,ICU などで治療を受けた患者および死亡者の感染者に対する割合
25 %
20
15
2021年7月〜10月
2022年1月〜2月
(感染者23,785人)
(感染者34,136人)
10
5
0
10歳未満
10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
・茨城県,広島県,石川県のデー
タ(第 70 回・80 回新型コロナウ
イルス感染症対策アドバイザリー
ボード資料)を元に作成
・本データは感染者が療養または入院期間が終了した際のステータスまたは 2022 年5月 31 日時点でのステータスに基づき
算出しており,重症化率・致死率を過小評価している可能性がある.
・感染者数は感染症法に基づく報告による新型コロナウイルス感染症の陽性者であり,無症候性病原体保有者を含むすべて
の感染者を補足できておらず,重症化率・致死率を過大評価している可能性がある.
・表記の期間内に発生した新規感染者数とそのうちの重症数と死亡者数を単純に集計したものであり,ワクチン接種から検査
までの期間や治療内容等の背景因子が異なることなどから,本データによりワクチン接種による予防効果が明らかになる
ものではない.
また,複数のメタアナリシスによって,男性は女性に比べて重症化や死亡のリスクが高いことが
明らかにされている.オミクロンの流行において,男女の死亡リスク差は小さくなったとする報告
もある.
【基礎疾患】
2023 年 1 月現在,日本国内の事務連絡や届出などでは,一般に表 2-1 の項目が重症化リス
ク因子としてあげられている.
表 2-1
主な重症化のリスク因子
・65 歳以上の高齢者
・悪性腫瘍
・慢性呼吸器疾患
(COPD など )
・慢性腎臓病
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
・心血管疾患
・脳血管疾患
・肥満(BMI 30 以上 )
・喫煙
・固形臓器移植後の免疫不全
・ 妊娠後半期
・免疫抑制・調節薬の使用
・HIV 感染症
(特に CD4 <200/ μ L))
重症化のリスク因子に関しては研究結果が集積されつつあり,以下にあげる基礎疾患などが
米国 CDC より報告されている(表 2-2)
.ワクチン接種,罹患による免疫状態の変化や変異株
の出現により臨床像は変化しており,これらのリスク因子は今後の研究結果に応じて変更され
ることがある.
COVIREGI-JP/REBIND の解析では,パンデミック初期における入院時の重症度に関わるリスク
因子,入院後の死亡率が高い基礎疾患は表 2-3 の通りである.入院時に非重症であった者のうち基
礎疾患がない場合は,酸素投与や人工呼吸/ ECMO 管理を要したのは 11.9 %のみであったが.基
礎疾患があると 40 %程度まで増加した.入院時の重症度や死亡のリスク因子はそれぞれ異なるこ
とが示唆された.また,オミクロン症例の検討においても,これらのリスク因子は有意に重症化と
相関した.
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ワクチン接種歴のない感染者における年代別重症化率
図
表 2-1
6-2 ワクチン接種歴のない感染者における年代別重症化率
検体採取時の個人防護具
*重症化率:人工呼吸器,ECMO,ICU などで治療を受けた患者および死亡者の感染者に対する割合
25 %
20
15
2021年7月〜10月
2022年1月〜2月
(感染者23,785人)
(感染者34,136人)
10
5
0
10歳未満
10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
80代
90代以上
・茨城県,広島県,石川県のデー
タ(第 70 回・80 回新型コロナウ
イルス感染症対策アドバイザリー
ボード資料)を元に作成
・本データは感染者が療養または入院期間が終了した際のステータスまたは 2022 年5月 31 日時点でのステータスに基づき
算出しており,重症化率・致死率を過小評価している可能性がある.
・感染者数は感染症法に基づく報告による新型コロナウイルス感染症の陽性者であり,無症候性病原体保有者を含むすべて
の感染者を補足できておらず,重症化率・致死率を過大評価している可能性がある.
・表記の期間内に発生した新規感染者数とそのうちの重症数と死亡者数を単純に集計したものであり,ワクチン接種から検査
までの期間や治療内容等の背景因子が異なることなどから,本データによりワクチン接種による予防効果が明らかになる
ものではない.
また,複数のメタアナリシスによって,男性は女性に比べて重症化や死亡のリスクが高いことが
明らかにされている.オミクロンの流行において,男女の死亡リスク差は小さくなったとする報告
もある.
【基礎疾患】
2023 年 1 月現在,日本国内の事務連絡や届出などでは,一般に表 2-1 の項目が重症化リス
ク因子としてあげられている.
表 2-1
主な重症化のリスク因子
・65 歳以上の高齢者
・悪性腫瘍
・慢性呼吸器疾患
(COPD など )
・慢性腎臓病
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
・心血管疾患
・脳血管疾患
・肥満(BMI 30 以上 )
・喫煙
・固形臓器移植後の免疫不全
・ 妊娠後半期
・免疫抑制・調節薬の使用
・HIV 感染症
(特に CD4 <200/ μ L))
重症化のリスク因子に関しては研究結果が集積されつつあり,以下にあげる基礎疾患などが
米国 CDC より報告されている(表 2-2)
.ワクチン接種,罹患による免疫状態の変化や変異株
の出現により臨床像は変化しており,これらのリスク因子は今後の研究結果に応じて変更され
ることがある.
COVIREGI-JP/REBIND の解析では,パンデミック初期における入院時の重症度に関わるリスク
因子,入院後の死亡率が高い基礎疾患は表 2-3 の通りである.入院時に非重症であった者のうち基
礎疾患がない場合は,酸素投与や人工呼吸/ ECMO 管理を要したのは 11.9 %のみであったが.基
礎疾患があると 40 %程度まで増加した.入院時の重症度や死亡のリスク因子はそれぞれ異なるこ
とが示唆された.また,オミクロン症例の検討においても,これらのリスク因子は有意に重症化と
相関した.
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