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【参考1】診療の手引き・第9.0版 (34 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」の改訂について(2/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 9.0 版 ●4 重症度分類とマネジメント
2 軽 症
〇 特別な医療によらなくても,経過観察のみで自然に軽快することが多い.
〇 診察時は軽症と判断されても,発症 2 週目までに急速に病状が進行することがある.病状悪
化は,低酸素血症の進行として表れることが多い.高齢者では衰弱,誤嚥性肺炎,せん妄な
どが出現し,入院治療が必要となることもある.
薬物療法のポイント
・解熱鎮痛薬や鎮咳薬などの対症療法を必要に応じて行う(非ステロイド性抗炎症薬が
COVID-19 の予後を悪化させるというエビデンスはない)
・発症から 5 日以内,かつ重症化リスクが高く病状の進行が予期される場合には,抗ウイ
ルス薬(レムデシビル,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビル)の投与が考慮
される
・中和抗体薬はオミクロンに対して効果が減弱しているため,上記において抗ウイルス薬
が使用できない場合に検討する
・発症から 3 日以内,かつ重症化リスク因子がなく,発熱,咽頭痛,咳などの症状が強い
患者には,エンシトレルビルの投与も考慮される
〇 飲水や食事が可能なら,必ずしも輸液は必要ない.
〇 病状が進行しているにもかかわらず,呼吸困難を自覚しない症例(silent hypoxia)がある
ことに留意する.可能な限りパルスオキシメーターによる SpO2 測定が求められる.
〇 届出を要しない患者では,都道府県等が設置する健康フォローアップセンターに登録するよ
う指導する.
〈参考〉健康フォローアップセンターの連絡先
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html
〇 療養期間が解除されるまで,人との接触はできるだけ避けること.同居家族がいる場合には
生活空間を分けること,マスク着用や手洗いの励行を指導する.
3 中等症
〇 中等症の患者は入院して加療を行うことが原則である.薬物療法を行うとともに,さらなる
増悪に対して,酸素療法など早期に対応するためである.入院治療に際しては,隔離された
患者の不安に対処することも重要である.
薬物療法のポイント
・レムデシビルの投与が考慮される
・血液検査や画像所見から細菌感染の合併が疑われる場合,喀痰塗抹・培養検査ののち,エンピ
リックに抗菌薬を開始する
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2 軽 症
〇 特別な医療によらなくても,経過観察のみで自然に軽快することが多い.
〇 診察時は軽症と判断されても,発症 2 週目までに急速に病状が進行することがある.病状悪
化は,低酸素血症の進行として表れることが多い.高齢者では衰弱,誤嚥性肺炎,せん妄な
どが出現し,入院治療が必要となることもある.
薬物療法のポイント
・解熱鎮痛薬や鎮咳薬などの対症療法を必要に応じて行う(非ステロイド性抗炎症薬が
COVID-19 の予後を悪化させるというエビデンスはない)
・発症から 5 日以内,かつ重症化リスクが高く病状の進行が予期される場合には,抗ウイ
ルス薬(レムデシビル,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビル)の投与が考慮
される
・中和抗体薬はオミクロンに対して効果が減弱しているため,上記において抗ウイルス薬
が使用できない場合に検討する
・発症から 3 日以内,かつ重症化リスク因子がなく,発熱,咽頭痛,咳などの症状が強い
患者には,エンシトレルビルの投与も考慮される
〇 飲水や食事が可能なら,必ずしも輸液は必要ない.
〇 病状が進行しているにもかかわらず,呼吸困難を自覚しない症例(silent hypoxia)がある
ことに留意する.可能な限りパルスオキシメーターによる SpO2 測定が求められる.
〇 届出を要しない患者では,都道府県等が設置する健康フォローアップセンターに登録するよ
う指導する.
〈参考〉健康フォローアップセンターの連絡先
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html
〇 療養期間が解除されるまで,人との接触はできるだけ避けること.同居家族がいる場合には
生活空間を分けること,マスク着用や手洗いの励行を指導する.
3 中等症
〇 中等症の患者は入院して加療を行うことが原則である.薬物療法を行うとともに,さらなる
増悪に対して,酸素療法など早期に対応するためである.入院治療に際しては,隔離された
患者の不安に対処することも重要である.
薬物療法のポイント
・レムデシビルの投与が考慮される
・血液検査や画像所見から細菌感染の合併が疑われる場合,喀痰塗抹・培養検査ののち,エンピ
リックに抗菌薬を開始する
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