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【参考1】診療の手引き・第9.0版 (65 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」の改訂について(2/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 9.0 版 ●5 薬物療法
3 免疫抑制・調節薬
デキサメタゾン
副腎皮質ステロイド薬
禁忌
①本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
②特定の薬剤を投与中の患者(最新の添付文書を参照)
英国で行われた入院患者を対象とした大規模多施設無作為化オープンラベル試験では,デキ
サメタゾンの投与を受けた患者は,標準治療を受けた患者と比較して致死率が減少したことが
示された.この研究は 6,425 人の参加者を対象に行われ,デキサメタゾン群 2,104 人,対照
群 4,321 人が参加した.デキサメタゾン群の 21.6%,対照群の 24.6%が,試験登録後 28 日
以内に死亡した.予後改善効果は,無作為化時に侵襲的人工呼吸管理を必要とした患者で最大
であり,この集団の 29.0%が試験登録後 28 日以内に死亡したのに対し,対照群では 40.7%
であった.また登録時に酸素投与を必要としたデキサメタゾン投与群の 21.5%が登録後 28 日
以内に死亡したのに対し,対照群では 25.0%であった.しかし,登録時に酸素投与を要しなかっ
た集団では予後改善効果はみられなかった(RR 1.22;95% CI,0.93 ~ 1.61,P = 0.14).
投与方法(用法・用量)
〈重症感染症〉
デキサメタゾンとして,6 mg 1 日 1 回 10 日間まで(経口・経管・静注)
投与時の注意点
・40 kg 未満の小児等ではデキサメタゾン 0.15 mg/kg/ 日への減量を考慮する.
・妊婦・授乳婦にはプレドニゾン 40 mg/ 日を考慮する(
「5-4 妊婦に対する薬物療法」
を参照)
.
・肥満・過体重では用量につき個別に検討する.
・血糖値測定やリスクに応じた消化性潰瘍の予防も検討する.
・デキサメタゾンが使用できない場合には,概ね同力価の他の副腎皮質ステロイドの使用
を検討する.
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3 免疫抑制・調節薬
デキサメタゾン
副腎皮質ステロイド薬
禁忌
①本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
②特定の薬剤を投与中の患者(最新の添付文書を参照)
英国で行われた入院患者を対象とした大規模多施設無作為化オープンラベル試験では,デキ
サメタゾンの投与を受けた患者は,標準治療を受けた患者と比較して致死率が減少したことが
示された.この研究は 6,425 人の参加者を対象に行われ,デキサメタゾン群 2,104 人,対照
群 4,321 人が参加した.デキサメタゾン群の 21.6%,対照群の 24.6%が,試験登録後 28 日
以内に死亡した.予後改善効果は,無作為化時に侵襲的人工呼吸管理を必要とした患者で最大
であり,この集団の 29.0%が試験登録後 28 日以内に死亡したのに対し,対照群では 40.7%
であった.また登録時に酸素投与を必要としたデキサメタゾン投与群の 21.5%が登録後 28 日
以内に死亡したのに対し,対照群では 25.0%であった.しかし,登録時に酸素投与を要しなかっ
た集団では予後改善効果はみられなかった(RR 1.22;95% CI,0.93 ~ 1.61,P = 0.14).
投与方法(用法・用量)
〈重症感染症〉
デキサメタゾンとして,6 mg 1 日 1 回 10 日間まで(経口・経管・静注)
投与時の注意点
・40 kg 未満の小児等ではデキサメタゾン 0.15 mg/kg/ 日への減量を考慮する.
・妊婦・授乳婦にはプレドニゾン 40 mg/ 日を考慮する(
「5-4 妊婦に対する薬物療法」
を参照)
.
・肥満・過体重では用量につき個別に検討する.
・血糖値測定やリスクに応じた消化性潰瘍の予防も検討する.
・デキサメタゾンが使用できない場合には,概ね同力価の他の副腎皮質ステロイドの使用
を検討する.
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