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【参考1】診療の手引き・第9.0版 (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」の改訂について(2/10付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 9.0 版 ●4 重症度分類とマネジメント
〇 通常の場合,O2 5 L/min までの経鼻カニュラあるいは O2 5 L/min まで酸素マスクにより,
SpO2 ≧ 93 % を維持する.
*注 : 経鼻カニュラ使用時はエアロゾル発生抑制のため,サージカルマスクを着用させる.
〇 酸素マスクによる O2 投与でも SpO2 ≧ 93 % を維持できなくなった場合,ステロイド薬や
レムデシビルなどの効果をみつつ,人工呼吸への移行を考慮する(図 4-2)
.
*注:この段階では,ネーザルハイフロー(HFNC:High-Flow Nasal Cannula)
,リザー
バー付きマスク(10 〜 15 L/min)
,必要に応じて覚醒下腹臥位療法などの体位管理が考
慮される.エアロゾル発生による院内感染のリスクがあるため,陰圧個室あるいはレッド
ゾーンでの使用とする.気管挿管のタイミングを逸すると治療成績を悪化させる場合があ
ることに十分留意する(「6 院内感染対策」を参照)
.
CPAP 使用中の睡眠時無呼吸患者においては,感染力がある場合,呼気ポートのない
マスク(Non-Vented mask)および呼気ポートとマスクとの間に HEPA フィルター,
人工鼻を装着可能な CPAP 機器を用いて治療を継続する.その他,HFNC では呼気終
末圧付加が不十分な患者もしくは肺胞低換気がある患者に対しては,同様のフィルター付き
CPAP/NPPV の使用を考慮する.いずれも治療に協力可能な患者で,陰圧室,レッドゾーン
を原則とする.ただしマスクフィットが悪いとマスク周囲から漏れが生じることや,吸
気相で圧が上昇する NPPV は CPAP よりエアロゾル飛散リスクが大きくなる点など,環
境汚染に十分注意する必要がある.ヘルメットタイプのインターフェイスの使用に関し
ては,使用経験が豊富な施設が望ましい.いずれの機器に対しても,内部汚染の管理に
も注意する.
〇 細菌性肺炎,ARDS,敗血症,心筋障害,急性腎障害,消化管出血の併発にも注意する.
図 4-2 呼吸療法のアルゴリズム
低酸素血症
5 L/minまでの経鼻カニュラまたは酸素マスク
SpO2
93%
不可能
可能
維持
陰圧個室あるいはレッドゾーンへの隔離は可能か
はい
通常の場合
患者は治療に協力的か*1
はい
医療者はエアロゾル対策*2が可能か
いいえ
挿管下人工呼吸
はい
ネーザルハイフロー
(30〜40 L/min)
あるいは
リザーバー付きマスク
(10〜15 L/min)
*2 ゴーグル,N95マスク,
ガウン,手袋などの完全個
人防護具が使用可能で,か
つ,医療スタッフは十分な
訓練を受けていること
(必要な症例ではフィルター付きCPAP, NPPV)
(腹臥位療法の併用も考慮)
はい
維持
SpO2
*1 サージカルマスク装着な
ど呼吸療法実施のための条
件を受け入れていること
93%
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〇 通常の場合,O2 5 L/min までの経鼻カニュラあるいは O2 5 L/min まで酸素マスクにより,
SpO2 ≧ 93 % を維持する.
*注 : 経鼻カニュラ使用時はエアロゾル発生抑制のため,サージカルマスクを着用させる.
〇 酸素マスクによる O2 投与でも SpO2 ≧ 93 % を維持できなくなった場合,ステロイド薬や
レムデシビルなどの効果をみつつ,人工呼吸への移行を考慮する(図 4-2)
.
*注:この段階では,ネーザルハイフロー(HFNC:High-Flow Nasal Cannula)
,リザー
バー付きマスク(10 〜 15 L/min)
,必要に応じて覚醒下腹臥位療法などの体位管理が考
慮される.エアロゾル発生による院内感染のリスクがあるため,陰圧個室あるいはレッド
ゾーンでの使用とする.気管挿管のタイミングを逸すると治療成績を悪化させる場合があ
ることに十分留意する(「6 院内感染対策」を参照)
.
CPAP 使用中の睡眠時無呼吸患者においては,感染力がある場合,呼気ポートのない
マスク(Non-Vented mask)および呼気ポートとマスクとの間に HEPA フィルター,
人工鼻を装着可能な CPAP 機器を用いて治療を継続する.その他,HFNC では呼気終
末圧付加が不十分な患者もしくは肺胞低換気がある患者に対しては,同様のフィルター付き
CPAP/NPPV の使用を考慮する.いずれも治療に協力可能な患者で,陰圧室,レッドゾーン
を原則とする.ただしマスクフィットが悪いとマスク周囲から漏れが生じることや,吸
気相で圧が上昇する NPPV は CPAP よりエアロゾル飛散リスクが大きくなる点など,環
境汚染に十分注意する必要がある.ヘルメットタイプのインターフェイスの使用に関し
ては,使用経験が豊富な施設が望ましい.いずれの機器に対しても,内部汚染の管理に
も注意する.
〇 細菌性肺炎,ARDS,敗血症,心筋障害,急性腎障害,消化管出血の併発にも注意する.
図 4-2 呼吸療法のアルゴリズム
低酸素血症
5 L/minまでの経鼻カニュラまたは酸素マスク
SpO2
93%
不可能
可能
維持
陰圧個室あるいはレッドゾーンへの隔離は可能か
はい
通常の場合
患者は治療に協力的か*1
はい
医療者はエアロゾル対策*2が可能か
いいえ
挿管下人工呼吸
はい
ネーザルハイフロー
(30〜40 L/min)
あるいは
リザーバー付きマスク
(10〜15 L/min)
*2 ゴーグル,N95マスク,
ガウン,手袋などの完全個
人防護具が使用可能で,か
つ,医療スタッフは十分な
訓練を受けていること
(必要な症例ではフィルター付きCPAP, NPPV)
(腹臥位療法の併用も考慮)
はい
維持
SpO2
*1 サージカルマスク装着な
ど呼吸療法実施のための条
件を受け入れていること
93%
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