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別紙1○患者申出療養に係る新規技術の科学的評価等について (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00025.html
出典情報 患者申出療養評価会議(第41回 6/22)《厚生労働省》
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2) 臨床的に可能性大な ALS(clinically probable ALS)とは、少なくとも身体 2 部位において上
位・下位運動ニューロン障害所見があり、さらにここの下位運動ニューロン障害のレベルよりも
頭側において上位運動ニューロン障害所見があること。
3) 臨床的に可能性大であり検査所見で裏付けられる ALS(clinically probable-laboratorysupported ALS)とは、臨床的に上位・下位運動ニューロン障害所見が身体 1 部位にのみみとめる
か、身体 1 部位に上位運動ニューロン障害所見がある場合で、かつ 2 肢で、少なくとも神経根あ
るいは神経支配が異なる 2 筋以上において、針筋電図で急性脱神経所見(Positive sharp wave,
Fibrillation potential)をみとめ、神経画像検査やその他の検査によって他疾患を除外できる
もの。
4) 臨床的に ALS の可能性あり(clinically possible ALS)とは、身体 1 部位のみに下位と上位運
動ニューロン障害所見をみとめるか、若しくは下位運動ニューロン障害のみを身体 2 部位以上に
みとめるものである。又は、上位運動ニューロン障害よりも頭側で下位運動ニューロン障害所見
があるものの、
第 3 の臨床的に可能性大であり検査所見で裏づけられる ALS(clinically probablelaboratory-supported ALS)がここでは満たされないものであるが、他疾患は除外できているも
のと規定する。
5) 臨床的に ALS の疑い(clinically suspected ALS)とは、純粋な下位運動ニューロン障害を呈す
るものであり、ALS の臨床研究を目的とするグループとして適さない。よって世界神経学会 El
Escorial 改訂 ALS 診断基準からは除外する。
上位・下位運動ニューロン障害の徴候(日本神経学会編. 筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライン
2013「2. 診断・鑑別診断・検査」. 南江堂. 23–43. 2013)を表 4-1 に示す。
表 4-1

上位・下位運動ニューロン障害の徴候

脳幹

頸髄

胸髄

腰仙髄

下位運動ニューロン徴候
筋力低下

下顎・顔面、口蓋

頸部

背筋

背筋

筋萎縮



上腕・前腕

腹筋

腹筋

線維束性収縮

喉頭



下肢

横隔膜
上位運動ニューロン徴候
反射の病的拡大

下顎反射亢進

腱反射亢進

腹皮反射消失

腱反射亢進

クローヌス

口尖らし反射

Hoffmann 反射

腹筋反射亢進

Babinski 徴候

偽性球麻痺

痙縮

痙縮

痙縮

強制泣き・笑い

萎縮筋腱反射保持

病的腱反射亢進

ALS 診療ガイドライン作成委員会より一部改変

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萎縮筋腱反射保持