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別紙1○患者申出療養に係る新規技術の科学的評価等について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00025.html
出典情報 患者申出療養評価会議(第41回 6/22)《厚生労働省》
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表 1 1 日 2 回(5 日間)の反復投与前後の薬物動態パラメータの比較
(日本人データを抜粋、比を追加)

用量

人数

500 mg

6

750 mg

6

平均 Cmax (標準偏差)

平均 AUC0-24 (標準偏差)

(ng/mL)

( ng·h/mL)

Day1

Day7

2080
(542.2)
3477
(748.5)

2687
(1562.5)
3560
(765.9)

Day7/Day1
1.29
1.02

Day1

Day7

4455
(700.3)
7190
(1113.2)

4748
(630.0)
7056
(1558.7)

Day7/Day1
1.07
0.98

本薬の半減期の算出方法と単回投与時の薬物動態モデルを図 1 に示します。本薬は、Cmax に達した
後、薬物濃度が急峻に低下する分布相、その後薬物濃度が徐々に下がっていく消失相という二相
性の薬物濃度曲線を示します。図 1 の左側の直線(回帰直線)で示した薬物濃度が徐々に下がっ
ていく部分が消失相であり、本薬の半減期(約 8 -10 時間)は、この薬物濃度がゼロ付近である
消失相からモデルに依存せず、直線回帰法で算出されたものです。直線性が担保された濃度範囲
では、log Ct = log C0- [kel ÷ loge10] ×t (Ct: t 時間後の血漿中濃度、C0: 直線性がある最初
の時点の血漿中濃度、kel: 消失速度定数、t;時間)の関係性が成立するため、直線回帰法で kel を
算出したのちに、t1/2 = loge2÷ kel の式に代入して t1/2 を算出しています。また本薬は分布相の
血漿中濃度の消失が速いという薬物動態特性を示すことから、図 1 の右側で示すように実際のデ
ータから単回投与時の薬物動態モデルを作成した上で反復投与時の血漿中濃度をシミュレーショ
ンしました。1 日 3 回反復投与時の PK シミュレーションの結果を図 2 に示します。シミュレ
ーション結果で示された通り、1 日 3 回投与時にも Cmax がほぼ増加しないことが示唆され、ほ
ぼ蓄積しないと考えられたことから、本試験で 1 日 3 回投与が可能と考えられました。

図 1 消失半減期の算出方法と単回投与薬物動態モデル(いずれも片対数グラフ)

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